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BOOK review

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363「フューチャーサーチ ~利害を越えた対話から、みんなが望む未来を創り出すファシリテーション手法~」

2011-04-20 (wed)|カテゴリー:コメント:0


さてさて,361で紹介した,オープンスペーステクノロジーと同じく,

ヒューマンバリューが出しているファシリテーション本シリーズ??

ホールシステムアプローチの一種,

ホールシステムアプローチとは,関係者を一同にかいしさせて,ディスカッション

してもらうことで,問題解決に向かおうというようなアプローチだ.

フューチャーサーチでは,2泊3日の合宿形式の集まりを基本として,

そこに100人くらい集めて,ディスカッションして,未来のあるべき姿を導き

アクションプランを導く方法.

そのダイナミクスや,さながらジェットコースターらしい・・・.

実績も多く,魅力的なのだが,

オープンスペーステクノロジーにくらべると

いかんせん,その最小セットが見えにくい.

つまり,「さて,フューチャーサーチを開催しよう」としたさいに

どこからとりかかって,何をみたせばフューチャーサーチなのか,よくわからなかった・・・

#よみが浅いだけかもしれないが.・・・.

逆にいうと,非常に自由度がある.

コミュニケーションの場づくりにはいろんな手法があるが,

本書でも何度となくふれられているが,フューチャーサーチでは「適切な人を集められるか」

が,成果におおきな影響を与える模様.

準備3ヶ月,で2泊3日で ドン! 

という手法なので,素人がおいそれと手を出せるような手法でもなさそうだな

というのが正直な感想.

しかし,一昨年度取り組んでいた

自転車都市京都への対話空間

http://bikecity-kyoto.net/

などは,このようなアプローチをより参考にしてもよかったかもしれないと思った.

対話空間ではソフトシステムズ方法論を参考にしたのだが,ちょっと込み入りすぎた.

また,セッションの切り方が細切れになってしまった,など,反省点があった.

コミュニケーションの場づくりは,最近研究テーマとしても関心が深いが

数理的な立式は難しいが,なにか,傾向はみえるところである.

より,学び,研究していきたい.

363「市場を創る―バザールからネット取引まで (叢書“制度を考える”)」

2011-04-20 (wed)|カテゴリー:コメント:0


メカニズムデザイン,制度設計が以前からずっとこころに

引っかかっておりまして,タイトルに惹かれて読みました.

ちょっと,わかりやすいメカニズムデザインの教科書or読本的なものを

期待して〜.

で,そういうものではありませんでした.

よくある,原著タイトルと邦訳タイトルのギャップ (^_^;)

原著タイトル 

NATURAL HISTORY OF MARKETS

うん,こっちの方がしっくり来る.

圧政下でうまれた自生的な市場であるとか,

公共財の市場であるとか,

知的財産の市場であるとか,

ネットオークションであるとか

電力市場であるとか

実にさまざまな,市場を紹介する.

そして,その成り立ちから,成功失敗.

市場というのは,よしあし というよりは,やはり道具的なものであり

その設計の如何が世の中の鍵を握る.

僕自身も自律分散システムの制御,創発システムという視点から,市場メカニズムには

興味をもってきて,自律分散型スマートグリッド研究や,コミュニケーションの場づくり

研究のなかで取り入れているが,

そういう市場の「機能」とその道具としての設計の重要性を俯瞰するには

いい本であった.

362「オープン・スペース・テクノロジー ~5人から1000人が輪になって考えるファシリテーション~」

2011-04-20 (wed)|カテゴリー:コメント:0

みんなの参加をまきこんで

いかに問題解決をするか?

それは,あらゆる組織や地域において大きな問題だ.

それさえできれば...と.

オープンスペーステクノロジーは

それを可能にする,場づくりの手法.

京都100人委員会」の運営がこれを下敷きにしていると聞いて

興味をもったのが,1年前?

ようやく読みました.

由来は,学会などのカンファレンスでコーヒータイムが一番盛り上がる?

という事実.

多少,ファシリテーションや,参加者集めが難しそうにおもったが,

要点をおさえていて,面白い手法だと思った.

自律性,主体性を引き出す要点を押さえられているように思った.

ファシリテーションが必要な会議運営で,難しそうですが,

たしかに,面白そうな感じは伝わってきました.

比較的運営もシンプルそうなので,今後の場づくりの参考にしたいとおもいます!

361「気楽に殺ろうよ」 藤子不二雄 異色短編集

2011-04-17 (sun)|カテゴリー:コメント:2


@fumikony に借りて読んだ.

結構シニカルな 藤子・F・不二雄の短篇集.

かなり,一つ一つよくできた作品が多い.さすが.

SF色が強いんだけど,とくにタイムマシンものは多くて

常識を疑う態度や

社会風刺の中にも,食糧問題,人口問題,エネルギー問題などが

色濃くでていて,今読んでも,逆にタイムリーなネタが多かった.

ドラえもんとかキテレツ大百科,パーマン,オバQなど

ポップなものが有名な藤子不二雄だけど,こういうのもとてもいいですね.

それにしても,尖ったナイスタイトルだ.


360「バクマン。」

2011-04-17 (sun)|カテゴリー:コメント:0


NHKでやっていたアニメきっかけで,好きになった.

前々作 ヒカルの碁 も全巻もっていて,好きだったのですが,

「文化系スポコン」とでもいいましょうか?

こういうのは,非体育会系 創作系の私には刺激になるのでございます.

ちなみに,子供と初めて ふたりともが 楽しめるアニメとしてエンジョイした

こともありまして〜.

ちなみに,研究もある種の創作(クリエイティブな)活動なわけでございまして,

やー,わしもがんばろーと思うのでした.

ちなみに,小さいころ結構漫画家(アニメーター含む)になりたかったのは

公然の秘密です.

とりあえずアニメの第一期が4巻相当まででしたので,ここまで.

クリエイティブにいきたい.(^^)v

359 フェイスブック 若き天才の野望

2011-03-21 (mon)|カテゴリー:コメント:0


 

 

話題のSNS, Facebook の伝記的一冊.

現在進行形のサービスをこのように伝記的に書ききった一冊は衝撃的.

 

創業者にしてCEO マーク・ザッカーバーグがハーバード大学でfacebookを立ち上げて

そこから,どのようにして今に至ってきたかを克明に,記している.

 

本書から日本のベンチャー志願者が学ぶべきコトはおおいだろう.

それはfacebookの成功物語ではない.

本書からのぞかれる シリコンバレーの生態系であり,

サービスが成功に至るまでの,思考であり,真摯さである.

その舵取りを,安易にしてしまったもの,時機を逸したものが競争のなかで消えていく姿も印象的.

 

また,どのような成長過程でどのように「訴えられるか」も勉強になる.

 

facebookがサービスの拡大をしながらも,驚くほど収益の安定には時間がかかっていたこと,

マーク・ザッカーバーグがいかに哲学をもって行動を続けていたかということ.

 

個人的には,オープン社会に対するザッカーバーグの考え方に非常に共感した.

 

ザッカーバーグの主張は ITによりオープン化が進んだ社会においては,複数の自己を持つことが

難しくなる.ゆえにFacebookはそれを進める.実名登録を義務づける.

 

このシナリオには同意する.そして,実践として僕もその手を打ってきた.

tanichu.com や twitter で実名発言を行っているのも,その信条に基づいている.

# 僕がしばしば言う,『公私混同』というキーワードも,一部これと重なる.

 

では?なぜ,facebookにはさまざまなプライバシーの設定があるのだろうか?

それを本書の中では「人々がそこに至るまでの過程」というような説明をしている.

つまり,みんながいきなりオープンじゃ,キツイから,プライバシー設定をいろいろ出来るようにしているというのだ.

 

これで,僕はなぜ僕がfacebookをつかわずにtwitter に走りつづけているのかが分かった.

twitter で 実名オープンで走っている僕にとっては,facebookの承認などは面倒なだけなのだ.

だから,僕はtwitterで発言している.

 

ただし,facebookの実名に基づく住所録的な機能は卓越しており,

twitterでは各ユーザが誰だかわからなくなっても,facebookだとそれがわかる.

 

これはfacebookの優位性だが,「すべてがオープン」な未来とどう共存できるのかはよく分からず・・・.

 

SNSにはネットワーク外部性がある.

日本ではmixiが強い覇権を持っている.最近Facebookが攻勢を強めているが,どうなるのかは,予断を許さないだろう.

 

個人的にはmixiのアカウント名から「だれだったっけ?」と考えるのは非常に面倒くさく,

全てが実名になってくれるに,こしたことはないので,facebookが攻めてくれるか,mixiが実名に移行してくれた方がありがたい.

 

ちなみに,

過激意見かも知れないが,

個人名を出してはいけない企業人以外でネット上実名じゃない多くの人は,

さっさと実名をさらせばいいのに~,と思う.

「個人情報保護」の神話に幻惑され,個人情報をさらすと

世の中こわいことだらけだと思っている人が多いが,それは大きな勘違いだと思う.

 

ネットはただのメディア.どんどん晒せばいいのだとおもう.

多分,標準的な人なら,得られるメリットの方が,デメリットよりずっと大きいとおもうんだけどなー.

 

そうでない場合は,

ネット上でのアカウント名を統一することをお薦めする.

その結果,実社会でもそのアカウント名で呼ばれたりするようになったりするのだが・・・.

 

言うまでもなく,私は tanichu です・・・念のため.

 

ちなみに本書・・・

おもしろいです

358 「きめ方」の論理 社会的決定理論への招待

2011-03-21 (mon)|カテゴリー:コメント:0



「きめ方」とは,みんなの意見があったときに,よのなかの決定をどう決めるかという

「決め方」のこと.

 

社会的決定理論の名著.

# というか,この手のネタでは,誰にきいても,この本がとりあえず挙げられる?

 

社会的決定とは,例えば会議での議決や,投票による決定など,集団で決定することを意味する.

そこでは,もちろんそれぞれの考え,選好順序,ザクっというと好き嫌いの順番を まとめあげて

組織としての決定にしなければならない.

 

そのときに,どうやってきめます?

・多数決?

・全会一致?

・最も反対のすくないもの?

 

これらがいずれも「絶対に正しいやり方」ではないことが知られている.

また,自然な意思決定法をとっても

みんな AよりB がいいとおもっているのに,結果的にはBのほうがAより良いと

結論づけられてしまうことがあるなどという,パラドックスもしられている.

 

社会的決定理論の研究を俯瞰しながら,それに閉じることなく

ゲーム理論や格差のについての理論(ジニ係数)などの話になめらかにつなげていく.

 

学問の繋がりも見えて,

「へー,そうつながるのか~」

 

と読み進められる本.

 

ソフトカバーの縦書きで,読みやすくさらっと読めるのかとおもいきや

数式(というか論理式)が盛りだくさんで,なかなか,斜め読みではキツイ

たまにはノートを開いて思考練習することも必要だろう.

 

個人的には,横書きの教科書としての方が読みやすいかな?

と思った作品.

 

きっと,研究室の勉強会の題材などにすると,味わい深いのだろうと思いました.

 

正直,一回ざーっと読むだけでは,理解しきれなかったと思う.

また,折をみて学びたい学問である.

357「ロボットという思想~脳と知能の謎に挑む」

2011-02-26 (sat)|カテゴリー:コメント:0

僕らの領域では,著名人.

ロボカップの産みの親の一人浅田先生の近著.

 

業界が近すぎるが故に,たぶん,ボクが普通の人と同じようには読めない一冊www

 

認知発達ロボティクスを提唱する著者らの研究グループの成果が俯瞰的に

書かれていて面白い.

ERATO浅田共創知能システムプロジェクトである.

http://www.jst.go.jp/erato/project/akc_P/akc_P-j.html

 

僕たちの領域を知って頂くひとつの参考図書によいのではないでしょうか?

 

個人的に興味深かった点は繰り返し,浅田先生が次の興味として

「言語創発」というキーワードを語っておられたこと.

 

まさに,我々が今向かっている方向であるわけだが,

一世代上の先輩が,道を開いて下さった感がケッコウしました.

 

構成論的アプローチも2010年代に突入ですね.

 

 

折角なので地味に宣伝

是非,併せて読んでいただければ・・・・.

356「2~3才からの脳を育む本」

2011-02-25 (fri)|カテゴリー:コメント:0

随分前にかったものをほったらかしていましたね.はい.

 

まぁ,自分の子供は,2~3才ではないわけですが,,,,

まぁ,いいか.

 

さて,筆者が著名な脳科学者ということらしいこともあり,読んでみた.

脳科学に裏付けられた教育本とはいかがなものか!?

 

前半では脳機能と部位の関係などかいてあり,ちょっと学術的.

で,途中からいろいろな実践的な子供との遊び方,

こうやって,こう鍛えよう的な話になってきます.

 

写真が一杯で,わかりやすい一冊.

ただ,小道具がいろいろ必要みたいで,なかなか家ではできないかなー.

 

メタな視点から感じたのは,やはり,脳科学から実践までの距離は遠いということ.

話は,わかるのだが,やっぱり,知育に行く手前で脳科学から少しジャンプがある気がする.

 

川島隆太先生の脳トレの時も感じざるを得なかったのだが,

この距離感が,知能研究を器質に落とし込む脳科学研究のなんともむずかしいところだなぁと

メタなことを考えていた.

 

でも,脳のお勉強はしなければなぁとおもうのである.

355「20代から身につけたいドラッカーの思考法」

2011-02-24 (thu)|カテゴリー:コメント:0

 

本年度は,急激に「組織」をいかにマネジメントするか?

という事を問われ出した一年だった.

研究室,某普及委員会,某同窓会はじめコミュニティを運営するという

事について考えさせられる,求められることが増えてきた.

 

ドラッカーは好きだったが,むしろ

「マネジメントする側へのあこがれ」

的な要素で読んでいた節があり,

実学として現実に照らせていなかった.

 

もともと,ドラッカー自身の著作を読んでいたのだが,

敢えて,こういう本も読んでみた.

 

ドラッカーを読んだことがあるので,

初めて読む人の印象とは違うのだが,

ドラッカーの要点をよく,とらえていて,まとまっている印象を受けた.

 

赤線を引きまくりながら読んだ.

 

駆け抜けた2010年度.

よく反省し,2011年度以降の経営を考えたいものである・・・・.

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