385人工知能概論 第2版 ―コンピュータ知能からWeb知能まで
2011-07-21 (thu)|カテゴリー:|
人工知能の教科書っぽい本.概論.
いわゆる(古典的)人工知能の歴史から,各トピックについて
触れていっている.
特徴としては,薄いが,触れているものが多いところ,
一応白井先生の本にあるような
探索問題(A*とか)ゲーム木,プロダクションシステム
述語論理というところがふれてある.
その上で,現在の人工知能研究の主要分野である
自然言語処理,音声認識,画像認識,音声合成
機械学習,強化学習,ニューラルネット,進化計算,Web情報処理
などのところを,どどどどーっと触っている.
そういういみで,初学者が俯瞰するにはいい本かもしれない.
ただし,上記の内容を170ページほどに
詰め込んでいるためほとんどの内容が「キーワード」を詰め込んでいる状態で,
高校の時の社会の教科書,例えば倫理の教科書で,哲学者の名前をひたすら覚えて
結局,ヘーゲルやカント,ニーチェ,西田幾多郎が何を考えたか さっぱり分からない状態
に近いものがあるかもしれない.
数学的なところがゴツゴツしてないせいで,教科書には採用しにくい本かなぁ,と思いましたです.
概論だから,副読本かな?