388「構成主義パラダイムと学習環境デザイン」
2011-07-31 (sun)|カテゴリー:|
構成主義といえば,もちろんアレですね,アレ.
コミュニケーションするロボットは創れるか―記号創発システムへの構成論的アプローチ (叢書コムニス13)でもおなじみな knowing についての哲学ですよ.
客観的な知識の存在に疑問符をうち,表象主義に立ち向かう.ボトムアップな知識構成をベースに
捉える立場です.
僕の視点からすれば,一足飛びな神様から与えられた理性とかそういう存在を仮定せず,ボトムアップに
知覚運動から知能をとらえていく,最も「普通」の考え方.
ピアジェのが始まり(だいたい)なところもあり,教育分野への波及が大きい.
そいういういみで,本書はその一冊といえるだろう.
前半は構成主義の立場をやさしく書いている(少なくとも僕にとっては・・・).
後半ではそれを教育の実践に生かす,また,実践の評価(主観的アンケート)などが書かれているが
やはり,思想からデザインに起こす際の困難が感じられる.
最近,僕自身がビブリオバトルが構成主義的な教育アプローチだなぁ,と勝手に思っていることもあるのですが,
参考になった本ではございました.