270 パターン情報処理
オーム社
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最近,画像処理的な事に手を出したので,
基本の知識は手に入れなければなるまいと,何冊か画像処理系の本を購入したのだが,そのうちの一冊.
著者の白井良明先生は,我が立命館大学情報理工学部知能情報学科の先生.
というわけで,すぐそばに居られる訳です.
そこの学生さんと話す事も、最近多いので,まず,手近なとこからと・・・.
まぁ,初学者向けの本なんですが,
機械系出身の私としては学部時代にこんなん読んだこと無いわけで,
読ませていただきました.
人工知能の歴史的な所にふれながら,画像処理の基本的な所が網羅的に書かれているかんじ.
フーリエ変換,符号化,
エッジや,領域の特徴抽出
テクスチャ処理, 色空間の話し
といったあたりが 章立てて書かれている.
本の製本の形は「古い」っぽいんだけど,
基本的な所を押さえるところとしてはいいのではないでしょうか.
これは,特に,本書に限った話しではないのだが,
以前,もともとヴィジョンをされていた(いまもかな?)S先生が
「ヴィジョンはヒューリスティクスの積み重ねだからねぇ」
とおっしゃっていた意味がわかった気がした.
画像処理は,ある意味,人間の視覚処理から認識に至るまでのミメティクスだと思うのだが,あまりそのような話が少なかった気がした.
ちなみに,個人的にはそこの認識のためのスキーマ生成(概念の構成)が記号創発的には熱い話になるのだが~.
画像処理の基礎を押さえつつ,徐々にコミットしたいね~.