301 論理的にプレゼンする技術 聴き手の記憶に残る話し方の極意
ソフトバンククリエイティブ
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エッセンスをすっきり整理した一冊
高コストパフォーマンス本
うまいプレゼンができないときに
我流の資料作成ではダメと気がついた
学生指導でいい本はないかなーとおもって,
プレゼン本を何冊かかってみた内の一つ.
大体のページが左が文章,右がマンガになっていて,
ざーっと読んでいくとすぐ読めるね.
基本的な内容が多いし,どちらかというとビジネス向けプレゼンのためのものであるが,
研究室の学生が読んでもぜんぜん為になると思う.
3,4回生のプレゼンを見ていて思うのは,
パワーポイントのデザイン,論理構成,などなど,どれをとっても力不足.
特に,図の構成や,箇条書き,フォントの大きさから,人間が感じ取ってしまう
「論理構造」を上手く,利用出来てないんだよね.
本書の中で解説してある方法の,一つで,ぼくもよく使うが,
例えば,現状の問題点を列挙した スライドのしたに
「これらの問題をモジュール型強化学習で解決」
と,アニメーションで どどーん! と入れる.
それで,次のスライドで
「モジュール型強化学習」
とタイトルに入れて,その説明のスライドを差し込む
というのも,聴衆の「疑問符」を上手いことコントロールして,話しを持っていく基本的な方法.
最近,ボクの研究室の4回生に言ってたんだけど
例えば,気候変動についていうときに
(この例は思いつきで,例の記述の内容自体はホントじゃないよ!)
○温暖化の驚異
*海面の上昇
*都心の気温上昇によるエネルギー消費増加
○異常気象の増加
*台風による被害
*四季変動の不安定化
と言うフウに書いたりするんだが,
ここでは「温暖化の驚異」「異常気象の増加」が並列関係で,同等の存在
一段下がっているところが,その具体的な内容,と言う風な「論理構造」が存在するわけですよね.
そういう,論理構造を骨格として,pptの中に潜ませるのが大事なわけです.
あと,人間のイメージ力を上手く導いていくことも大事で,
さらっと,文字で文だけ書いて,pptを作成し
伝えた気になっている やつが多いが,
んなもんあるけー と言う話しだ.
コミュニケーションで,さらっとPPTだけつくって相手につたわる という気持ちは
「甘え」でしかない.
そういうところが,就活で言う「コミュニケーション能力」の分かりやすい点だろう,
就活だろうがなんだろうが,しらんが,分かって欲しい内容を言葉やイメージ,身振り手振り
あらゆる手段をつかって,表現する.
相手が分かっていなさそうだったら,何を分かっていないのか,探って
さらに追い打ちをかける. そういう,執拗さが必要なのだ.
で,カンタンにイメージ挿入でスライドがゼンゼン変わる例をさらっと作ってみる.
例0
現在の経済環境から未来を予測することは容易ではない!
(反応)
そらそーだ. で,何がいいたいの?
例 1
現在の経済環境から未来を予測することは容易ではない!
http://www.pref.aichi.jp/0000008805.html
(反応)
た,たしかに!不況不況っていってるけど,
どいういう未来がくるかって分からないよね!
よくわからんが,とにかくポジティブ!!
例 2
現在の経済環境から未来を予測することは容易ではない!
http://blog.livedoor.jp/kentkent1984/archives/2007-10.html
(反応)
う....うっわあああああああ!!!
経済発展おいすぎません! サステイナブル,サステイナブルゥゥゥゥ!!
まぁ,こんな例はさておき,
イメージ喚起の力をバカにしてはならない.
図を挿入するときは,それが全体の文脈の中で持つ意味を「記号」として
意識して利用しましょう.
ちなみに,最後の例は,本書からの抜粋でもなんでもありません.
わたしのノリです.