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301 論理的にプレゼンする技術 聴き手の記憶に残る話し方の極意

2010-05-26 (wed)|カテゴリー:

論理的にプレゼンする技術 聴き手の記憶に残る話し方の極意 (サイエンス・アイ新書)
平林 純
ソフトバンククリエイティブ
売り上げランキング: 2484
おすすめ度の平均: 4.5
5 読みやすい! 
4 エッセンスをすっきり整理した一冊
5 高コストパフォーマンス本
4 うまいプレゼンができないときに
5 我流の資料作成ではダメと気がついた

 

学生指導でいい本はないかなーとおもって,

プレゼン本を何冊かかってみた内の一つ.

大体のページが左が文章,右がマンガになっていて,

ざーっと読んでいくとすぐ読めるね.

 

基本的な内容が多いし,どちらかというとビジネス向けプレゼンのためのものであるが,

研究室の学生が読んでもぜんぜん為になると思う.

 

3,4回生のプレゼンを見ていて思うのは,

パワーポイントのデザイン,論理構成,などなど,どれをとっても力不足.

 

特に,図の構成や,箇条書き,フォントの大きさから,人間が感じ取ってしまう

「論理構造」を上手く,利用出来てないんだよね.

 

本書の中で解説してある方法の,一つで,ぼくもよく使うが,

 

例えば,現状の問題点を列挙した スライドのしたに

「これらの問題をモジュール型強化学習で解決」

と,アニメーションで どどーん! と入れる.

 

それで,次のスライドで

「モジュール型強化学習」

とタイトルに入れて,その説明のスライドを差し込む

 

というのも,聴衆の「疑問符」を上手いことコントロールして,話しを持っていく基本的な方法.

 

最近,ボクの研究室の4回生に言ってたんだけど

例えば,気候変動についていうときに 

(この例は思いつきで,例の記述の内容自体はホントじゃないよ!)

 

○温暖化の驚異

  *海面の上昇

  *都心の気温上昇によるエネルギー消費増加

○異常気象の増加

  *台風による被害

  *四季変動の不安定化

 

と言うフウに書いたりするんだが,

ここでは「温暖化の驚異」「異常気象の増加」が並列関係で,同等の存在

一段下がっているところが,その具体的な内容,と言う風な「論理構造」が存在するわけですよね.

 

そういう,論理構造を骨格として,pptの中に潜ませるのが大事なわけです.

 

 

あと,人間のイメージ力を上手く導いていくことも大事で,

 

さらっと,文字で文だけ書いて,pptを作成し

伝えた気になっている やつが多いが,

んなもんあるけー と言う話しだ.

 

コミュニケーションで,さらっとPPTだけつくって相手につたわる という気持ちは

「甘え」でしかない.

 

そういうところが,就活で言う「コミュニケーション能力」の分かりやすい点だろう,

就活だろうがなんだろうが,しらんが,分かって欲しい内容を言葉やイメージ,身振り手振り

あらゆる手段をつかって,表現する.

相手が分かっていなさそうだったら,何を分かっていないのか,探って

さらに追い打ちをかける. そういう,執拗さが必要なのだ.

 

で,カンタンにイメージ挿入でスライドがゼンゼン変わる例をさらっと作ってみる.

 

例0

現在の経済環境から未来を予測することは容易ではない!

 

 

(反応)

 そらそーだ. で,何がいいたいの?

 

例 1

現在の経済環境から未来を予測することは容易ではない!

http://www.pref.aichi.jp/0000008805.html

 

(反応)

 た,たしかに!不況不況っていってるけど,

  どいういう未来がくるかって分からないよね!

    よくわからんが,とにかくポジティブ!!

 

 

例 2

現在の経済環境から未来を予測することは容易ではない!

http://blog.livedoor.jp/kentkent1984/archives/2007-10.html

 

(反応)

 う....うっわあああああああ!!!

  経済発展おいすぎません! サステイナブル,サステイナブルゥゥゥゥ!!

 

 

まぁ,こんな例はさておき,

 イメージ喚起の力をバカにしてはならない.

 

 図を挿入するときは,それが全体の文脈の中で持つ意味を「記号」として

意識して利用しましょう.

 

ちなみに,最後の例は,本書からの抜粋でもなんでもありません.

わたしのノリです.

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