[400]ラカンの精神分析 (講談社現代新書)
2012-08-22 (wed)|カテゴリー:|
僕がラカンに興味を持ちだしたのは,たしか,M1の時にこの新宮先生の
ゼミに登録してなぜか参加させていただいてからなんですよね.
最初,普通の授業だと思って登録して,いってみたら,今から考えると
明らかに研究室のゼミだったように思います...
当時,読んで,よくわからない面が多かったのですが,今読むと結構分かるのかなぁ
と思いましたが,やっぱりよくわかりませんでした^^;;;
もちろん,ソシュール周りの観念などは,以前に比べると格段に上がっているので
わかる面は増えているのですが,わからなさのもとが,自然科学・工学的な意味での
「分かる」をもとめていないラカン精神分析的な思考様式,語り口にあるのではないか
ということが分かりました.
ソーカル事件のこともあり,どこまで真面目に言葉どおり,この思想をうけとるかは,
我々が判断しないといけないことですが,自我と言語システムの関係性の指摘については
ラカンの議論は非常に意義深いものだと思います.
大文字の他者とかそれまわりですね.
もうすこし,読んだり考えたりしてみます.