337 3年間で辞めた若者はどこへ行ったのか ーアウトサイダーの時代
帯が結構イイネ
「もっとワガママに生きろ!」
ハイ!その通りですよっ!
世の中を硬直化させているのは,ワガママに生きない人です.(爆弾発言)
もとい
「若者はなぜ3年でやめるのか?」の城繁幸さんの,著作.
基本的には前著を引き継ぎ,若者が昭和的システムの中で搾取されている
状況を描き,その実体験や未来の見えない大企業の中の若者を描く.
では,そこから抜け出すと何がまっているのか?
必ずしも絵に描いたような成功者ばかりでない.
各セクション毎に,一人一人のインタヴューに基づいて
「アウトサイダー」の主体性ある生き方を示す.
これからのキャリアを考える上で,為になる本だろう.
僕らの社会の生産性が低いのは,適材適所が実現出来ていないから,
ある能力が高くない人間が,それが求められるポストに就いてしまう仕組みがあるから.
やる気のある人間が,力を発揮する場所につけないから.
人のやる気と,欲望は社会のエネルギーだ.
自己実現欲求で駆動され,仕事に公私混同しながら自己実現と社会や他者への貢献を
一体化させられる世の中が僕の好みだ.
昭和的生き方から平成的生き方へ.
「大企業に入れば死ぬまで面倒見てもらえる」と言う「異常」な時代は終わりをつげ
「自分のキャリアは自分で守らねばならない」し「未来は不確実で保証がないから自らその備えをしなければならない」という「正常」な時代がやってきた.
さて,大学教育にも反映しないといけませんね.
ちなみに,キャリア教育の進んだ大学として立命館大学が名指しで持ち上げられていて,読みながらちょっと緊張しましたwww.