363「フューチャーサーチ ~利害を越えた対話から、みんなが望む未来を創り出すファシリテーション手法~」
さてさて,361で紹介した,オープンスペーステクノロジーと同じく,
ヒューマンバリューが出しているファシリテーション本シリーズ??
ホールシステムアプローチの一種,
ホールシステムアプローチとは,関係者を一同にかいしさせて,ディスカッション
してもらうことで,問題解決に向かおうというようなアプローチだ.
フューチャーサーチでは,2泊3日の合宿形式の集まりを基本として,
そこに100人くらい集めて,ディスカッションして,未来のあるべき姿を導き
アクションプランを導く方法.
そのダイナミクスや,さながらジェットコースターらしい・・・.
実績も多く,魅力的なのだが,
オープンスペーステクノロジーにくらべると
いかんせん,その最小セットが見えにくい.
つまり,「さて,フューチャーサーチを開催しよう」としたさいに
どこからとりかかって,何をみたせばフューチャーサーチなのか,よくわからなかった・・・
#よみが浅いだけかもしれないが.・・・.
逆にいうと,非常に自由度がある.
コミュニケーションの場づくりにはいろんな手法があるが,
本書でも何度となくふれられているが,フューチャーサーチでは「適切な人を集められるか」
が,成果におおきな影響を与える模様.
準備3ヶ月,で2泊3日で ドン!
という手法なので,素人がおいそれと手を出せるような手法でもなさそうだな
というのが正直な感想.
しかし,一昨年度取り組んでいた
自転車都市京都への対話空間
などは,このようなアプローチをより参考にしてもよかったかもしれないと思った.
対話空間ではソフトシステムズ方法論を参考にしたのだが,ちょっと込み入りすぎた.
また,セッションの切り方が細切れになってしまった,など,反省点があった.
コミュニケーションの場づくりは,最近研究テーマとしても関心が深いが
数理的な立式は難しいが,なにか,傾向はみえるところである.
より,学び,研究していきたい.