323 スプートニクの落とし子たち
2010-07-21 (wed)|カテゴリー:|
未踏開発者なMさんにすすめてもらってよんだ.
ノベル?と思ったらノンフィクション!
実名出しまくり!!
ええのん?
東大出身の著者,同期はは野口悠紀雄を始め,今や有名人な各位.
著者自身も金融工学の有名な先生(らしい)
スプートニクショックで理系大学充実の文科省方針のもと拡充された定員の中で,進学した著者たち.
その青春群像から,大学を出て,就職,研究者,教授,社長へ・・・
など,定年を過ぎるまでの人生が小説のように追われていく
その中で同期の一人,後藤氏の実話に基づく数奇な運命,
時代に翻弄された運命がつづられていく.
普通の小説のようによみやすく,ストーリーも豊か.
東大を出た人の詳細なんて,一般の立場からは「あちらの世界」的なもので,あまり,身近に感じられる本は無かったように思う.
東大にいく人間の古き良き「雰囲気」が,つたわるいい作品だと思う.
決して手放しに幸せなわけでもなく,メディアが誤解とともにレッテルづけするように温室育ちなわけでもない.
特に,僕自身,立ち居位置的には著者と非常に近い位置におり,著者自身の研究者人生を通して,結構勉強にもなった.
なかなか,おもしろかった一冊