279 オバマ政権のアジア戦略
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オバマ政権のアジア戦略
今年初頭に誕生したオバマ政権.
誕生から約一年経って見えてきたアジア戦略を読み解く.
各章 分担執筆となっており
総論
対 日本戦略,中国戦略,韓国戦略,北朝鮮戦略 と
北東アジアとの関わりがどう進んできて,今後どう進むのかを語る.
アジアとアメリカの関係の現代史を振り返る面でもいいかもしれない.
しかし,分担執筆という事もあり,
また,分析の内容が
政権で「誰がその任についているか?」という所から
その人のパーソナリティレベルから分析する論点も多くあり,
この本の賞味期限は一年程度では無いかと思われる.
# その人が,任とかれたら意味なくなるしなぁ~
対日,対韓ではいいのだが,
盤石な長期政権にある社会主義国家を相手にしたときに
政権交代をくりかえすアメリカが,いかに社会主義国家との間で
翻弄されてきたかもわかるだろう.
また,対中国では経済的融合(特に国債を一杯買ってもらってる)
が結果として,人権を始めとする経済以外の重要分野でのアメリカの
対中発言力を低下させてしまっている.
オバマの代には,顕著になり,対中弱腰が 共和党からも民主党からも
非難されているというのは,アメリカ市場主義のイタイタしさかもしれん.
個人的に面白かった内容は
六カ国協議の現実,的なところで.
実は六カ国協議の意義って,六カ国で集まって,
散発的に二カ国で,飯食いながらや廊下で相談する
二カ国協議の乱打にあったんだ,そうだ.
へー.