[348]生き延びるための思想ージェンダー平等の罠
とりあえず,3冊買ってきたフェミニズム関連本最後の一冊
フェミニズムといえば,とりあえず上野千鶴子 東大名誉教授だろうという
浅薄な考えから,ジュンク堂の本棚から,一冊買ってまいりました.
この論点は,軍やテロへの男女共同参画について.
多くのフェミニズムは基本的には反戦の立場を貫いてきたが,
男女共同参画ということになると
軍や自衛隊への男女共同参画という問題があらわれる.
そして,湾岸戦争時にアメリカは大いに戦地に女性兵を送り込んだ.
これはアメリカのフェミニズム団体の支援,要求のもとに起こった変化であるが,
日本のフェミニズム団体は大いに混乱したそうだ.
ジェンダーが社会構築的なものであり,社会制度における徹底的な性差の解消を求めるのがフェミニズムであるならば,男女共同参画の視点から考えて,何を躊躇する必要があるのか,私にとってはよくわからないが,
そこはなかなか同意できないらしい....
# 他の事の議論のコンテクストをみていると,ジェンダー論的に制度中に性差を持ち出した時点でアウトだとおもうのでが・・・・.
女性の戦争への男女共同参画という論点から,
家父長制の問題,従軍慰安婦問題などと,飛び火して
あさま山荘事件の話などになっていく.
上野千鶴子先生の文章は軽快で,たしかに存在感がある.
しかし,一方で,全二冊で感じていたフェミニズムの論理構成への違和感は,引き続き感じることになった.
フェミニズムが目的にしているのは,ある意味での基本的な人権の確保である.
これはある意味,戦争なのであろう.
文中にも 戦略や戦い といったような戦争のアナロジーの用語が知らず知らずのうちに
多用されている.
読んできた三冊を総合すると,
僕の批判はやはり
ジェンダー論のベースとなっている社会構築主義批判へ向かうのだろうか.
ソシュールの恣意性概念は多分に誤って解釈されているし,(と,僕は思う.)
実際にカテゴリ化の恣意性は「任意」という意味での恣意性ではない.
精神は身体から分離できず constructionism (構築主義)の意味ではなくconstructivism(構成主義)の意味で,構成される.記号概念もそれに続く(記号創発 symbol emergence).
そのあたりで議論できる人がいれば,一度議論はしてみたいものである.
ボトムアップな視点をもって議論するために参考図書二冊
どうフェミニズムと結びつくのかは,追加の説明なしにはむずかしいところですが.
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