326「日本書紀」が隠し通した天皇の正体 (廣済堂文庫)
2010-08-14 (sat)|カテゴリー:|
「日本書紀」が隠し通した天皇の正体 (廣済堂文庫)
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関 裕二
廣済堂出版
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古代史っていうのは,
よくわからないことがおおい.
でも,正直,天皇家がどこまで実在だったのか,とかは興味あります.
戦後はホントに天皇家過小評価というか,かなーり後 以外は 「実在怪しい」的な事がよくいわれるけど,ふつーの日本人としては,自国の象徴たる天皇家のルーツは深くあってほしいものです.
日本の古代の歴史といえば舎人親王,太安万侶,稗田阿礼な「日本書紀」「古事記」がメインの文献なのでしょうが,
本書著者は「日本書紀を疑う!」ということでカナリ攻めています.
独自の民間伝承の分析などを踏まえて,
大和朝廷の黎明期を
日本海勢力(蘇我氏),瀬戸内海勢力(吉備氏)の二項対立でよみとく.
また,魏志倭人伝に出てくる邪馬台国2代目の台与は,神功皇后が邪馬台国のフリをしたんだなど,
仮説を立てる.
正直,不勉強な私には,どれがどれほど,確かな仮説かわからなかったですが,ちょっとおもしろかった.
一つ言えるのは,考古学って意外とサイエンスなのね.
って思いました.
こういう風に大胆に仮説を立てておいて,あとからの発掘結果で否定されたり,補強されたりもするわけで~.
反証可能性.
古事記でもよもう.