[372]フロー体験入門 -楽しみと創造の心理学
けっこう良かった.
ゲーミフィケーションの流れから
[368] 幸せな未来は「ゲーム」が創る ~REALITY IS BROKEN~
の引用を辿り,読んでみた.
フローというのが,ゲームが人を引き付けるポイントの一つになっているという話から
フローの研究に興味を持った.
人は 金銭インセンティブだけでは動かない.
非営利組織のマネジメントにおいても それは明確で,
では,どのように組織の中でのゲームをデザインすべきなのか?
本研究の面白いところは,その「楽しみ」への視点の詳細さであろう.
単純に 「インセンティブを与える」とは言っても,その中には色々な構成要素がある.
そのデザインに視野が広がる気がする.
フローとは,いわゆる「夢中になるひととき」である.
チクセントミハイによれば,フローと幸せ感は同じではない.
人は,食事中に幸せ感が有意に増すが,フローは感じない.
私達は幸せであれば十分ではない.フローが必要なのだ.やりがいが必要なのだ.
これは,自分の経験にてらしてもとてもよく分かるし,
僕が「人生の目的は幸せになること」という言葉に反感を感じる理由とも繋がった.
チクセントミハイはもう少し読んでみてもいいかもしれない.
フローとは何かを知るには,入門書としてよいかなと思う.
# 前著が難しいとのことで書かれた本らしい.