241 京都・同和「裏」行政–現役市会議員が見た「虚構」と「真実」
講談社
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京都在住の方は必読
若さは武器
同和教育はウンザリ
著者のまっすぐさがさわやかな印象を与える
非常に京都ローカルかもしれないが,
現 門川市長が当選した前回市長選は,すんでのところで
共産党候補が 当選しかかる という,意外な展開となった.
共産党が強い京都は,共産 vs それ以外相乗り という形になるのだ.
いくら,自民,民主が独自候補を立てることが基本路線といえども,
京都市長選は,これからも例外だろう.
さて,前回それほどまでに本命 門川現市長が苦戦したのは
この男が立候補したからである.
若手市会議員 村山祥栄 だ.
無所属の超若手議員として,曲がったことを許さず
同和問題などを追求した.
想像以上に無党派などの票が集まり,検討したが為に
非共産票が流れ,本命だった門川氏が苦戦したということだ.
で,そんな村山前市議のやってきたvs 同和行政の一部始終をコンパクトにまとめたのがこの本である.
まるで,ジャーナリストのように,京都市政のさまざまなタブー・病巣につっこんでいく,一部始終がドキュメンタリーちっくに書かれている.
新聞などで事件の断片は知っていたが,
こういう流れだったのか,と良くわかる.
しかし,こういう向こう見ずというか,一本気な人が側にいると
まわりはヒヤヒヤするんだろうなぁ.
前から読みたいと思っていたが,そのままになっていた.
某友人が村山氏と会食したというので,「おお」と思い出し,改めて読んでみた次第である.