[384] ミクロ経済学1 市場の失敗と政府の失敗への対策
ミクロ経済学の教科書であるが,内容がとても「縦書き的」で,数式が無いのが
逆にわかりにくい気もしました.
しかし,日本の様々な経済政策を具体的に例に挙げながら,わかりやすく,実践的に身近なものとして
経済理論を説こうとするスタンスは非常によかったです.
世の中で,普通の価値観,正義感,公平感で論じられることの中にどれだけ
十分考えられていないが故の経済学的不合理があるかが,身にしみれば良いなと思います.
サブタイトルの 市場の失敗と政府の失敗への対策 というのは,実に的を射た,サブタイトルだと思います.
現代社会の我々は,寧ろ 政府の失敗 にこそ向き合わないといけないという
残念な状況に立っている気がします.
その割に,世論的には 政府より さらに市場を信頼していないように思う.
なぜなんでしょうね.
八田先生の ミクロ経済学1 ざっと読み終わりました. 果敢にも日本の政治と産業界の癒着の話しなどにも斬りこみながら,効率化政策のことについて,具体例を挙げながら論じていて,読本として,味わい深いものでした.ただ,数式を使わないように配慮されすぎていて,教科書には向かないかと.
2012年4月21日 - 21:07TweetDeckから· このツイートをサイトに埋め込む