[405]夜の果てまで
某書籍の執筆作業中に,自分の読んだ小説を読書履歴,本棚で確認してみていた.
僕の読書履歴には問題があることが発覚した.
1.いわゆる名作をほとんど読んでいない.
2.小説の積読率が非常に高い.
ビブリオバトルの経歴を見てもわかるように,
僕はどちらかというと,専門書の類を好んでよく読む.
小説の棚は本棚の中でひときわ小さいのだが
その中の「積読率」は極めて高い.
その中の一冊をふと取り出して読んでみた.
時代は 1991年.
僕達の世代にとっては耳馴染みのある年代だが
かれこれ20年前である.
お話としては,20代の北大生が,人妻を好きになってしまうというお話.
駆け落ち,失踪系とでもいうのだろうか.
ストーリーの何が特異かというと,・・・とくにこれといって気づかないのだが,
大学生と相手の女性の間は一回り違っている.
その設定なのだが,女性が非常に魅力的に描かれている.
なんというか,文章から漂ってくる色気とでもいうのでしょうか.
別に卑猥なことは無いのですが,そういう色気を含めたドキドキ感が
最後までひっぱられます.
ストーリーのドッタバッタみたいなことは無いのだが,
分量的にはかなりある小説でございました.
「最近,枯れてるなー」
という40代男性はどうぞ.