たにちゅーの千夜千一冊|谷口忠大Home Page(たにちゅー・どっと・こむ)

BOOK review

1 ⁄ 5

1 ⁄ 5

最近のコメント

HOME > たにちゅーの千夜千一冊 >  [415]勾留百二十日  特捜部長はなぜ逮捕されたか

[415]勾留百二十日  特捜部長はなぜ逮捕されたか

2012-12-31 (mon)|カテゴリー:

 

なぜか,兄が母に貸したものを,「あんたも読んでみ」と,回されて,とてもじゃないが

時間がなくてよめてなかったのを,まぁ,読まねば,と読んだ感じです.

 

例の厚生労働省の村木氏が無罪となった事件で

前田氏が証拠となるフロッピーディスクのデータを書き換えていた問題で

交流された大坪氏の獄中手記,を,もとに書かれた本である.

 

帯のウリが

「特捜部長はなぜ逮捕されたか」

であるが

そこについては,「よくわからない」

まぁ,検察の組織防衛のためだったと言うのが筋だが,

あくまで,大坪氏からの主観的な視点で,最後まで貫かれているので,

その正当性はよくわからない.

 

「衝撃の獄中手記」

と,あるが,本書は「衝撃の獄中手記」であり,それ以上でもそれ以下でもない.

勾留されると,どんなかんじになってしまうのかは,よくわかる.

 

ただ,それって特捜検察が勾留されなくても,他の人でも一緒であろう.

 

ただ,この大坪氏の思考パターンはよく分かるのだが,

その裏にたゆたう検察の文化は薄っすらと見えるのだが,

それ以上の目からウロコなことは,無かったかな と言うところです.

 

この著作は潔白,無実という方向で一貫して主張されているが,

 

結局は,現状

 

2012年3月30日、大阪地裁は大坪に懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡した[7]。大坪はこの判決を不服として、同日、大阪高裁に控訴した[8]

 

wikipedia 大坪弘道

 

ということであり,三審まで行くだろうから,もう少し様子を見なければ,ならないといった感じだろう.

 

内容的には 200p くらいの新書で良かった気もする.

 

にしても,法の番人たる司法の制度は難しいものである.

コメントの投稿




*


下記のタグが使用できます。
<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt=""> <pre lang="" line="" escaped="">

インフォメーション



tanichuの著作

copyright © Tadahiro Taniguchi All Right Reserved.