330 もういちど読む山川政治経済
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参議院選挙を目前に、政治経済を勉強しましょう
「大人のため」というのはどうなんでしょう
やっぱりいい本なんだろうけど
最近,大人になってから高校生時代の知識を再度学んでみましょう的な事がおおいですよね.
さてさて,皆さんも地歴,公民でお世話になった「山川」から出ているもう一度読む山川 政治経済を買ってみました.
改めて,見てみると,いろいろありますねー.
# まったくの新知識というのは,あまりなかったのですが.
教科書というのが,どうしても「画一的な事象に対する見方」を押しつけてしまうのだ,というのが読み取れたり・・・
たとえば,現在の経済情勢に対して
「○○○なのが課題だ」
という記述があったりする.
実際には確かにマスメディア的,行政的方向性としてはそういう方向にうごいているんだが,
「果たしてそうか?」
という問いがなくはない,というか,大いにあることでも,
やはり,マスメディア的な方向付けがなされていたりする.
教科書って言うのは,どうしても思想統制になってしまう面がありますね.いたしかたなし.
また,書いてある内容は,非常に充実しているのだが,
一つ一つの「吟味」する時間は全くなさそうなくらいに,分量がある.
というか,一つ一つのキーワードは一杯書いてあるが「その意味」については,殆ど触れられない.
ブレトンウッズ体制で国際通貨の体制が変わったことは書いてあるが,そのインパクトというか,その歴史的意義については全く書いてない.
多分,言葉として「ぶれとんうっずたいせい」という言葉を,学生は覚えるだけなのだろう.
パックス・ブリタニカからパックス・アメリカーナへの移行という,歴史上最も大きな転換点の一つなのに.2,3行で終わる.
そんなことがいっぱいあるのだ.
確かに,データとしては,十分な教える内容は入っているんだけど,一体,それが,どれほどの効果を生んでいるんだろう.
「この教科書を一年でやれ」
って言われたら,
正直無理だ.と,分野外の大学教員として思う.
ちなみに,ここに書かれている内容を十分に咀嚼できていれば,
そうとうの教養人と言えると思います・・・.
でも,重要なことが高い密度で一杯入っているのは確か.
やっぱり,高校中には難しくても
日本人 教養として 地歴,公民は全教科やるべきだね.
ちなみに理科も4科目全部やるべきだろう.
正直,大学生の教養科目なんて,それでいい気がする.
あとは,趣味と専門でやりゃーいいきがする.
ちなみに,生涯学習でもこれらの教科の得点をTOEICみたいにはかる制度とかないのかなー.
あったらいいな,と思う.