287 速読の科学
光文社
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知人が速読教室に通っていることをカミングアウト☆
「まじでまじで!?教えて!見せて!」
と,迫ったところ,この本を貸してくれた.
(先日,同内容がためしてガッテンでも紹介されていました.)
速読にもいろいろあるらしく,
ゼンゼンだめなやつもあるらしい.
本書では,筆者が工学博士ということもあってか
「出来るだけ科学的に」がモットーのよう.
ぼくの感じたところでは主要な要点は2つ.
1.音声化をしない
2.視線をなめらかに動かす
言語情報は人間のばあいは発達上も進化上も音声言語と密接に絡んでいるが,
書き言葉が中心となった現在では,音声化の必要は実はなくなっている.
音声化を経ずとも文字情報からイメージに飛ぶのだ.
普通の人は 文字(視覚)->ウェルニッケ野->解釈 のけいろがあるらしいが
ここのウェルニッケ野(言語の音声化にかかわる)の動作を飛ばすことで
速読が可能になるらしい.
つまり「脱・音読」だ.
あと,視線の動きにむだがあると,情報の入り方がよろしくなくなるのでいかんらしい.
なんか,サッケードを使うと,サッケードで飛んでる間の視覚情報は入ってこないし
眼球も疲れるから,できるだけスムースパーシュートでいけって話らしい.
なんか,とても,健全な脳科学っぽくて,感心.
しかし,この方法でいくと,自分も既にある程度は速読をやってるんだなーと
いまさらながらにおもう.
ただ,一人でやってると,とばし読みになってないかなってるかの,判断は難しいところだとおもう.
速読の教本をなぜか速読で読んでしまう,負けず嫌いなわたし.