271 はじめてのデジタル画像処理
2009-12-03 (thu)|カテゴリー:|
図解でわかる はじめてのデジタル画像処理
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山田 宏尚
技術評論社
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最近,画像処理的な事に手を出したので,
基本の知識は手に入れなければなるまいと,何冊か画像処理系の本を購入したのだが,そのうちの二冊目.
「はじめての」というだけあって,細かい式の展開などはパスしつつ
絵やイラスト,例をふんだんに 使って解説してある.
内容的にも新しいので,ハイビジョンとこれまでのテレビの画質の違いや
JPEGとJPEG2000の違い,mpeg2とmpeg4の違いなどにも踏み込んでいて面白い.
色彩系やフーリエ変換,エッジ抽出手法など,基本的なところは網羅しているので
これ一冊でも概観は出来るだろう.
個人的にはいい本だと思う.
2種類の読み手が考えられて
・ 理系大卒程度の数理的な素養の既にあるひと
・ 一般人
後者はイラスト満載なので楽しんでもらえたらそれでいいが,
前者にとっていい本だと思った.
つまり,フーリエ変換や線形代数,積分作用素的なものは既に習得済みなので
本書程度の事が述べてもらえたら
「ああ,なるほどね.そうするのね」
と,細かい数理を言ってもらわなくても分かったりする.
そういう意味で 僕のように2009年現在,画像処理は比較的素人な人間にとっては
いい本であった.