371「情報の文明学」
2011-06-30 (thu)|カテゴリー:|
こういう本を読むと申し訳なくなる.
正当な評価をするのが苦手だ.
というのも,本書,情報産業や放送産業についての議論を展開した本.
50年代後半から80年代ごろの記述がつまっている.
なにが申し訳ないかというと,
書き手と読み手の時代のさなのだ.
読み手の僕自身は21世紀にいる.
情報化社会の次を見つめている立場なのだ.
この本の中でも述べられているとおり,本書は情報産業の成立をいちはやく述べたのだろう.
でも,どうしても,21世紀の今から読むと
「あたりまえじゃん」
って思ってしまう.
それが時代というものなのだろう.
でも,それで未来を語る本というのは本望であるべきでもあるのでしょう.
「ぜんぜんちがうやん.」って未来に思われてたらアウトなわけで.