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[388] 合議の知を求めて グループの意思決定

2012-05-11 (fri)|カテゴリー:コメント:0

 

集団意思決定.会議.

私たちの住む社会では「合議」がさまざまに行われます.

一口に会議といってもその中では

発言機会の奪い合いや,意思決定時のバイアス,など

いろんな現象が起きています.

 

こういうものの研究をかるく俯瞰するにはいい本かとおもいます.

残念ながら(?) 1997年の刊行物なので,情報技術を取り込んだ

最近のトレンドまではカバーできていませんが,分厚くもなく,読んでみるには

いい本だと思います.

 

もう少し,分厚くて,まとまった,最近の類書を読んでみたいところーではありますがー.

 

気に入った一節をツイートしました.

 

谷口忠大(たにちゅー+R)@tanichu谷口忠大(たにちゅー+R)

本を通じて人を知る。知識創造企業におけるビブリオバトルの狙いはコレ。http://yfrog.com/es349uokj

8:28 AM - 10 May 12 via twicca · Details

[387]〈時と場〉の変容―「サイバー都市」は存在するか?

2012-04-25 (wed)|カテゴリー:コメント:0

言葉がいろいろ難しく,あまり読みやすくは無かったですが,

風景や景観という ものを 対象にしています.

 

都市というメディアが何であるのか,

鉄道や自動車でどう 風景が変わったか,また,生まれてきたか,

インターネット,ヴァーチャルリアリティで さらにどうかわるか.

 

景色というものも,それを見る主体側の解釈システムで全く異なるものになる

そこで生まれてきたのが,風景であり景観である.

 

「サイバー都市」は実在するか? というサブタイトルが良いのかどうかは微妙.

# 答えはNOとおっしゃっています.

タイトルも,サブタイトルも本書の一章づつからとられている.

 

ユクスキュルへの言及もあり,世界を記号的に見ている私達の 風景や景観というものへの

視線が artificial であることを,認識する上では良い本ではないかと思います.

 

ただ,同じ内容の事は,もう少し,読みやすく,平易な言葉でかけたのでは無いかと思う・・・・.

[386]人工生命入門―ライフゲームから人工細菌まで 夢の最先端分野がわかる!

2012-04-22 (sun)|カテゴリー:コメント:0

 

まったく,本書の紹介ではないのだが,↓の

人工生命の世界 という本は 修士課程の時に読んで,とてもいい印象があった.

しかし,絶版のようで残念な限り.

 

2010年台に入り,人工生命は,決してトレンディな研究テーマではなくなってしまったようにも思う.

進化計算は多点探索の最適化計算に矮小化されてしまった節があるし,

学習する仕組みとしては,ベイズ理論からの確率モデルベースの手法に先を越されている感がある.

 

しかしながら,人工生命に関わる 研究は汲み取られきったわけではなく,終止符が打たれる事無く,

トレンドが風化してきてしまったように思う.

 

その意味もこめて,人工生命の「味わい」や「ソウル」を20代前半で学ぶのはいいことだともうのだ.

 

で,そんなのに丁度いい本っていうのが,あまり見当たらない

 

そんなこんなで本書を買ってみたのだが, 表面をさらっと撫でる感じで,

あまり,特有の事が書かれていないのは残念だった.

 

人工生命本があまりないなかでは,それなりの価値を持っているともいえるかもしれない.

 

 

実際には,そのソウルにふれるには国内出版の本では「人工生命」をキーワードに探すより

「複雑系」をキーワードに探したほうが妥当っぽいです.

 

ちなみに,上の「人工生命の世界」 amazon で中古 1円 ででていたので,

ぽちっておきました.

[385] Yes, andで すべてはうまくいく!

2012-04-21 (sat)|カテゴリー:コメント:0

Yes, and は インプロ手法の一つで

相手のいったことを

かならず

「いいね!(yes)」

で受けて

「さらに,~したらもっといいね.(and)」

と続ける コミュニケーション技法

 

昨年度の卒論生のS君が 知識創造企業から,まわりまわって,yes and にたどり着いたということもあり

置き土産 をちょっと読んでみた.

 

本書自体は,まぁ,非常にライトな自己啓発本なんで

さくっとよめて

「ああ,明日から僕もがんばろう」

って思える感じなんだけど.

 

Yes, and

が持つ力を,

「なぜ,なぜ,これがうまくいくんだ?」

という,人間の心理の構造について考えさせられてしまったりする,わけでした.

 

Yes, and…

 

はコンパクトなキラーアイテムですよ.

 

 

いいねっ!!

[384] ミクロ経済学1 市場の失敗と政府の失敗への対策

2012-04-21 (sat)|カテゴリー:コメント:0

 

ミクロ経済学の教科書であるが,内容がとても「縦書き的」で,数式が無いのが

逆にわかりにくい気もしました.

 

しかし,日本の様々な経済政策を具体的に例に挙げながら,わかりやすく,実践的に身近なものとして

経済理論を説こうとするスタンスは非常によかったです.

 

世の中で,普通の価値観,正義感,公平感で論じられることの中にどれだけ

十分考えられていないが故の経済学的不合理があるかが,身にしみれば良いなと思います.

 

サブタイトルの 市場の失敗と政府の失敗への対策 というのは,実に的を射た,サブタイトルだと思います.

 

現代社会の我々は,寧ろ 政府の失敗 にこそ向き合わないといけないという

残念な状況に立っている気がします.

 

その割に,世論的には 政府より さらに市場を信頼していないように思う.

なぜなんでしょうね.

 

たにちゅー・谷口忠大・tanichuたにちゅー・谷口忠大・tanichu@tanichu

八田先生の ミクロ経済学1 ざっと読み終わりました. 果敢にも日本の政治と産業界の癒着の話しなどにも斬りこみながら,効率化政策のことについて,具体例を挙げながら論じていて,読本として,味わい深いものでした.ただ,数式を使わないように配慮されすぎていて,教科書には向かないかと.

2012年4月21日 - 21:07TweetDeckから· このツイートをサイトに埋め込む

[383]絶望の国の幸福な若者たち

2012-04-16 (mon)|カテゴリー:コメント:0

世では売れているそうなのですが,

学術的な本としては,あまり,深いところを切り取ったようには思えなかった.

著者が頭がいいのはわかるし,26歳でここまで,広範に押さえられるのも凄いと思う.

 

また,従来とは異なる切り口で「若者論」を展開するのも面白い.

多分,若者が若者論を切れ味よく展開する.

そういうところがウケているのだろう.

 

読者層の年齢は多分 著者より高い.

 

しかし,本書を読んで だから,どのような,未来を?認識の持ち方を?

というと,指針が見えない.

 

社会学というフィールドは それでいいのかもしれないが,(たぶん良くないが)

どうだろう.

 

本書の中でフェミニストの上野千鶴子氏の名前に言及する事があったが,

上野千鶴子の著作を呼んだ際の感触にも近いものがあった.

 

特に批判するわけではないが,感銘を受けたわけでもない.

 

大々的にもてはやされているので,受けての僕が

ちょっとバイアスを受けているところもあるが,類書と同様の感覚で

読めば良い一冊だろう.

[382]「お手本の国」のウソ

2012-04-15 (sun)|カテゴリー:コメント:0

目次を見たら大体わかってくる・・・・

はじめに
・「少子化対策」という蜃気楼—-フランス
・"世界の教育大国"に「フィンランド・メソッド」はありません—-フィンランド
・「第三極」にふり回された二大政党制お家元—-イギリス
・私なら絶対に選ばない陪審裁判—-アメリカ
・自然保護大国の「破壊と絶滅」の過去—-ニュージーランド
・「ヒトラー展」に27万人、ドイツ人と戦争責任—-ドイツ
・財政危機、それでも食べていける観光立国—-ギリシャ

各国に在住している日本人のライターが

よく日本でいわれている 海外の事情を 教えてくれる.

 

個人的には フィンランド・メソッド が如何に,フィンランド本国では存在しないものであるか?

フランスの少子化対策がいかに意識されていないか?

陪審裁判がいかにひどい(?)か?

というあたりが,面白かった.

 

ただ,読む前に思っていたよりは,「過激」じゃあ.なかったなー と思います.

 

どうも,書かれているライターさんが皆,その国に住んでられることもあって,どうも,その国に対する愛情が基本的には筆のベースに流れている気がしました.

この本を引用して書かれている本のほうがナンボか過激でした・・・・.

 

比較文化論じゃないけど,ちょっと,各国の実情を覗き見してみるには,良い本かな.

[381]図解アメリカのソーシャルメディア・ビジネスのしくみ

2012-04-15 (sun)|カテゴリー:コメント:0

ソーシャルメディアの業界図が・・・・ とか,そういうのではないです.

成功しているソーシャルメディアつかったマーケティングって

どんなかんじでやってるんだろうなー

ってそんな本です.

 

特徴としては どのメディアを使っているか?ということよりは

「どう組み合わせているか?」

を扱っているところでしょうか?

 

最近はみなさんの身近でも

「twitterか?facebookか?」

という二択ではなく,全ての組み合わせ,となってきている状況かとおもいます.

 

それぞれの特色(機能,ユーザ層)を見極めてそれらを効果的に組み合わせる.

そのための事例集というくらいに読むといいのかもしれません.

 

比較的軽い感じのほんですねー.

[380]米国製エリートは本当にすごいのか?

2012-04-15 (sun)|カテゴリー:コメント:0

 

アメリカの大学の話かなぁ と思ったら

確かにそういう内容はあるのだけど.

途中から,徐々に,日米戦争の話とか,アメリカのリベラルと保守の話とか

いろいろ,飛びまくる.

 

全体的には日米の政治・文化比較論みたいなかんじだ.

 

まぁ,論調が保守によっている感じなので,僕にとっては

ふむふむと読み安かったが~.

 

アメリカの大学論を期待する人にはちょっとずれてるかもね.

 

売れてるだけあって,面白いのは面白いです.

[379]一般意思2.0

2012-04-13 (fri)|カテゴリー:コメント:0

 

そこまで深く練られた文章ではないし,初めに著者自身も,この本の単純さは申し述べているが,

ルソーの解釈と,実際の民主主義の現実解 としての 一般意志2.0 民主主義2.0 は

ありえるのではないか,と思える 作品だった.

 

惜しむらくは,著者自身が 本書のフレームワークで達現れてくる 一般意志2.0 つまり,

WEB上に垂れ流された情報の集約にどれほどの恣意性がまじるか?編集がはいるか?

そこに,言論としての情報がどれほど残るのか?などのあたりについてのディティールを

語るほど,テック側 デザイン側の意図がなかった事だろうか?

 

大枠としては本書のながれでいけるとは楽観論的には思うのだが,

大量の言論が分かりやすいインタフェースで表示される時,そこには必ず

権力的な作用が入り込む.それが現代のマスメディアであり,今後のネットメディアも

それからは自由では居続けられないと思う.

 

機械学習で情報を抽出しても,そこには必ずハイパーパラメータや人手のデザインが入り込む.

そこに利権は存在し得るわけだ.

 

中選挙区制と小選挙区制がテクニカルに異なる結果を生み,ことなる政治集団を利することは知られているが,

それと同様に,民意を統合する情報システムには泥臭い利権が混じり込んでくる.

ニューメディアがニューメディアではなくなる時.か.

 

個人的には「熟議批判」とでも言える論調が好ましかった.

私個人も熟議民主主義はスキでない.暴力的だから.(しかも意思決定遅いし・・・・.)

 

面白い本でございました.

僕ももう少し勉強します.


tanichu

一般意思2.0面白かった。技術的には機械学習によるセマンティックな情報の扱いに楽観があるのと、その統計の扱い方が一意でないので権力が忍び込む自由度があることが抜けてる気がするけど。この辺りは技術触ってないと書けないだろうし。大筋にはAgreeだ。民主主義2.0 へ行こう。

4月13日 9時40分 twiccaから
http://twitter.com/tanichu/status/190600403363176448

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