[392]「生きる力」の強い子を育てる 人生を切り拓く「たくましさ」を伸ばすために (人間性教育学シリーズ)
いや,父親業とか,そういうことじゃなくてですね.
チクセント・ミハイの「フロー体験」の文脈で実践に近いところの本を
2,3買ってみたら含まれていたという感じです.
でも,内容的にあんまりフロー体験関係無かったきもします.
内容的には,総合学習,というか 良い意味での「ゆとり教育」の再興と,
知識詰め込みはやっぱりダメなんだというお話.
で,すっかり忘れてたんですが,
天外伺朗って,元SONYのAIBOの生みの親(経営的意味では)の土井利忠氏の
ペンネームですね.(こんなところで・・・・)
いわゆる,シュタイナー教育
の話とかを,交えながら,子供には親のルールを押し付けづに活き活きと知識を欲するまで
好きにさせた方がいい,というような路線の話をされています.
僕の最近のポジションからは逆方向なので,逆に新鮮に読みました.
教育っていうのは因果なもんで,現実の中で構成されたシステムに新たに生まれた知的生命体を
どう同化させるかってことなんよね.だから,僕としては,あまり,潜在的な知的欲求を信じすぎるのも
むずかしいかと.あと,そういう信仰は同時に親の無責任を助長するリスクが高まるので,
その点からも,実施が難しいように思う.
高度な教育者はこのようなものを,取り入れていけば良いと思うが.,,,
現在の教育現場は,当たり前の競争社会を学校内に投射することすらできてないので,
デューイ的な思想で,まだまだ,小さくてもやることはいろいろあると思うんだな.
個人的は,99%の改革は微調整に本質があるとおもうねん.
常にラディカルイノベーションを求めると,大体,破壊のエッセンスが強まりすぎる.
特に教育学者でも無いので,専門書ではなくコラムかエッセイ(?)とか,「そういう考え方もある」的に読む本.