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BOOK review

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[402]プライド

2012-10-27 (sat)|カテゴリー:コメント:0

 

ハゲタカシリーズの真山仁の作品.

長編を期待していたけど,短篇集である.

ハゲタカなどであるような,才能に優れたキャラクターが様々な職場にて

問題に対峙する.

 

なかなかカッコイイのだが,

その職場がどうしても,官僚であったり,政治家であったり,元ジャーナリストであったりと

なにかと「東京感」が滲むのはちょっと,こういう「様々な職業」に焦点をあてるような構成の

中では個人的には残念に思う所.

 

ハゲタカがマネーゲーム,M&Aを扱ったように,そういう一般の人にとっては「普通じゃない」ドラマが

真山仁さんは秀逸だとおもうので,ちょっと本作は鈍るかなという面はある.

おもしろいんですけどね.

 

もう一つ,やっぱり,短編なので,短めに「オチ」をつける必要がある.

ハゲタカのひっぱってひっぱって何重にも逆転と伏線を引っ張って,最終的には

国を巻き込むレベルの話になっていくという,あの壮大さを期待してしまうのは

やはり罪なのだろうか.

 

とはいえ,移動中の娯楽としてなどは,夢中に読める本ではあるので,

ポケットにどうぞ.

[401]ツイッターノミクス TwitterNomics

2012-08-22 (wed)|カテゴリー:コメント:1

なんともはやウィキノミクスをぱくったようなタイトルです.

本書の中では,そのことについては非常に無邪気ですがー.

 

ツイッターのみならず,SNS一般について,そこで起こっていることについて,いろいろ書かれています.

ウィキノミクスの重厚感を期待して読むと,肩すかしですので気をつけて.

 

本書の独自思想というか,特筆すべきところはあまり無いですが,

ツイッターやSNSを使って生きていく,マーケティングしていくにはどういうところに気をつけるべきか

というような実用書的な価値をもつ本かもしれません.

 

新書っぽい.

[400]ラカンの精神分析 (講談社現代新書)

2012-08-22 (wed)|カテゴリー:コメント:0

僕がラカンに興味を持ちだしたのは,たしか,M1の時にこの新宮先生の

ゼミに登録してなぜか参加させていただいてからなんですよね.

最初,普通の授業だと思って登録して,いってみたら,今から考えると

明らかに研究室のゼミだったように思います...

 

当時,読んで,よくわからない面が多かったのですが,今読むと結構分かるのかなぁ

と思いましたが,やっぱりよくわかりませんでした^^;;;

 

もちろん,ソシュール周りの観念などは,以前に比べると格段に上がっているので

わかる面は増えているのですが,わからなさのもとが,自然科学・工学的な意味での

「分かる」をもとめていないラカン精神分析的な思考様式,語り口にあるのではないか

ということが分かりました.

 

ソーカル事件のこともあり,どこまで真面目に言葉どおり,この思想をうけとるかは,

我々が判断しないといけないことですが,自我と言語システムの関係性の指摘については

ラカンの議論は非常に意義深いものだと思います.

 

大文字の他者とかそれまわりですね.

 

もうすこし,読んだり考えたりしてみます.

[399]現代思想冒険者たちSelect 鏡像段階 ラカン

2012-08-22 (wed)|カテゴリー:コメント:0

ラカンを再訪したくなって読んでみました.

しかし,ちょっと読みにくいし,理論的なものがすっと入ってきにくい気がしました.

理論を核に説明するというよりかは,

ラカンのライフストーリーなどを中心に書かれている感じ.

 

あと,精神分析の文学的表現で本書全体が貫かれていることで,

何が言いたいのか,少なくとも理系の僕にはわかりにくかった,,,,,

 

学びたい人にはいろいろなモチベーションがあるでしょうし,よいのですが,

僕が知りたかった「大文字の他者」の概念については十分ではなかったので,

ちょっと,残念.

[398]動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)

2012-08-22 (wed)|カテゴリー:コメント:0

有名なタイトルですが,こんな薄い本だったんですね.

東浩紀の立ち位置を変えた(?)一冊.

 

オタク文化におけるアニメや物語の消費のされ方の変化を解説する.

ツリー構造の物語が崩壊し,データベース型消費にうつっていると.

 

東さんって,情報システムのアナロジーが好きだな,と,今になると思いますね.

それがまた時代に合っているのかもしれませんが.

 

ポスト・モダン思想をしっかり押さえての現代文化論であるところが,

そうではない人たちとは一線を画するんでしょうね.

 

主張はシンプルなので,確かにわかるわって感じです.

ご一読されてもよいのでは.

[397]ゼロ年代の論点 ウェブ・郊外・カルチャー (ソフトバンク新書)

2012-08-22 (wed)|カテゴリー:コメント:0

ブックガイドだ.実質的には.

ウェブやアニメなどのポップカルチャーを中心に,

それにまつわる論壇(?)の議論を整理する.

 

特に,東浩紀などの議論が核にあるような気がする.

こういうものを「思想」と呼べるのかは知らないけど,

2000年代の世相をどういう視点で切るか,ということについては

いいブックガイドなのかもしれない.

[396]ラカン (ちくま学芸文庫)

2012-08-20 (mon)|カテゴリー:コメント:1

BEGINNERSシリーズという,半分マンガみたいな入門書の文庫版です.

 

記号創発システムについて考えるときに,他者としての記号系を考えないといけない.

ラカン思想には大文字の他者という概念がある.

また,他者と言語を通して分かり合えないことを前提として精神分析の議論を

おこなったラカンは,記号創発システムの議論において重要になってくるはずと

おもって,ラカン再訪を始めた.

 

その一冊目.

 

マンガみたいなかんじで読めるのがウリのはずのBEGINNERSシリーズなのですが,

文字数多すぎでしょう......

 

その割に,文章での説明がそんなにしっかりしていないので,

ちょっと苦戦しました.

 

まぁ,BEGINNERSシリーズ全てに言えることですが,ざらっとイメージを持つには良いのではないかと.

[395]日本的ソーシャルメディアの未来

2012-08-20 (mon)|カテゴリー:コメント:0

濱野智史さんって最近よく名前をききますが,著作はよんだことなかったのです.

うちの学生のA君がビブリオバトルで紹介してくれたのもあってちょっと読んでみました.

 

対談形式のものでよみやすい.

 

ソーシャルとコミュニティの違いとは何かと書きながら,

ネット上で生まれている社会について,議論されていたりする.

 

p.126 ネカマはやってみるべき.

p.76 その相手が何の記号を消費しているかによって,話す相手の範囲を狭めるということを日本人はすごくしたがる

p.104 オンラインゲームで他のプレイヤーから回復魔法をかけてもらうと感動する.こういう「善人になること」がオンラインゲームだといともたやすくできる.

 

などの部分,読んでて興味深かったですね.

 

いろいろありますが,

濱野さんが,かなり理論的にしっかりした議論をされる方だとわかって,

他の著作も読んでみたいと思いました.

 

個人的にはネットコミュニティの議論が

ゲマインシャフトとゲゼルシャフト の変化と 人々を媒介するメディアの関係の

良い題材になるし,そういうところを議論されているんだろうな,ということがわかったので良かったです.

 

メモがてら.

[394]資本主義はどこへ向かうのか―内部化する市場と自由投資主義

2012-08-20 (mon)|カテゴリー:コメント:0

西部忠先生の本は地域通貨で一度触れていたが,ハイエクや市場による計算への興味で,本を漁っていて

出会った本をよんでみた.

 

多少,難解な雰囲気もあるが,その分,意欲作であることが伝わってくる内容.

現代の資本主義社会がどのような変化をたどってきているのか.

社会主義がどういけないかを,ハイエクの議論で追った上で,一般均衡の考え方の

問題も指摘する.

 

とても,興味をもっていたところがいろいろ書いてあったので良かったのだが,

やはり,どこか数理的なモデルに落ちた議論が出来ないと,腑に落とせないのは

僕自身の性癖か.

 

ラストのラストでは,怒涛のように地域通貨の話に入っていく.

 

一般均衡の議論では貨幣が無視されているという話は,印象的だったな.

 

あまり,まとまりのない感想ですが,メモ程度に・・・

[393]満足できない女たち アラフォーは何を求めているのか (PHP新書)

2012-08-17 (fri)|カテゴリー:コメント:0

30代未婚率が急上昇するなか,先陣をきっているというアラフォー世代.

それが,どういう時代背景を背負ったどういう世代なのか,ということを

ポップな語り口で(週刊誌のコラム記事くらいのイメージ)で書かれている.

 

この手の本って,フェミニズム,ジェンダー系,よく言って社会学者系の人が

書かれることがあって,変にイデオロギー的になったりするんだけど,

この本は,そういうのが,無くて,なんつーか,世間話的で,さらっとしてる.

本人自身がアラフォー世代なところもあり,体験談も交えつつ・・・・・

 

一方で,信憑性が・・・ とかいうツッコミがあるかもしれないが,

ぶっちゃけ,こういう領域って,学者が書いたからって信憑性がどこまであるか

微妙だったりするんですよね.

 

そういういみで,特に深い思考や信条の誘導を含んでいない本書は

逆に信用できるような気がしました.

 

確かに,雇用機会均等法施行から,さまざまに広がった女性の立場の変化の

先鋒に位置し,また,団塊ジュニアの人口を抱えながら駆け抜けていった現在の

アラフォー世代は,特別な存在なのかもしれません.

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