[343]文章を書くこころ
「思考の整理術」がバカ売れの外山滋比古先生の,日本語ライティングについてのお話.
日頃,科学技術論文(?)とやらの書き方を学生に指導することもありつつ,
自分でもいろいろ執筆は行っている人間として,参考になりました.
記事を書くことの難しさや,文一つとって,ここまで言うのか?
というのが新鮮でもあった.
僕自身は,比較的 論文の「はじめに」にこだわる ちょっと文系的理系研究室に育ったこともあり,論文で比較的「語る」くちだが,その語りについてのブラッシュアップはまだまだなのだなとおもった.
しかし,論文の場合,コラムとしての読みやすさが先にたってしまうと
どうも具合が良くないこともおおい.
そのあたりは,匙加減が必要であろう.
しかし,「長文はいかん」「装飾語はけずれ」的な学生が陥りがちな問題の共通項もあり,ラボのメンバーに読んでほしいなとおもったりもした.
はじめのほうに
「まず,人に読まれる文章をいっぱい書くべき」
とあるのだが,「なかなかそういう機会をもてない」と執筆当時の問題をしてきしていた.
だから,クラス雑誌のようなものをつくったりすべきだとあったが,
その点,現代は このようにブログなどがあり,私たちがオープンに文章を書ける機会は
非常に増えているようにおもう.
活字離れでならぬ,活字進化の時代に生きる僕達なのである.