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282 数学は言葉

2009-12-28 (mon)|カテゴリー:

数学は言葉―math stories
数学は言葉―math stories
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新井 紀子
東京図書
売り上げランキング: 11558
おすすめ度の平均: 5.0
5 数式を英語で読む本に似ている
5 数学が第二外国語なんて!

 

友人のA.H.女史がブログで紹介していたので読んでみた.

というか,日頃,学生に口すっぱく言っている言葉なので,

興味があった.

 

数学の式を理解しよう.

それは,何かを意味している言葉である.

特にボクらのように人間の知能を計算論的に理解する,表現するということを生業にしていると,

実世界の非常に曖昧な現象をなんとか,数理モデル,確率モデルで表現して,実現しようということになる.

そのときは,数式により現象を記述しなければならないし,数式を解釈しなければならない.

ピュアな数学の世界だけでもいけないし,アンビギュアスな現実の世界だけでもいけない.

その間の解釈を通した世界の往復を,身につけなければならないのだ.

卒論ぐらいでは,触れるだけで, 修論ぐらいで,実感. 

博士論文では体得するくらいでいいと思う.

 

さて,そんなバックボーンで期待を持って読んだのだが,

もうすこし初等的な話しでした. そらそうやわな.

 

定義とは何か? とか ∀ とか ∃ とかが入った式の読み方,書き方など.

それからεδ論法など そういうのが載っていたわけだ.

出来る限り平易な言葉で書かれていて,なるほどな と面白く読んだのだが,

僕にとっては,まぁ,基本的には既に知っていること.

 

非常に数学の人らしい記述のものを平易にしたかんじなのだが,

我らがR大の学生達が これを読んでどのくらい「フンフン!」

と思えるのかは,気になるところだ.

 

分かりやすい解説も,場合によっては受け手の想定をミスると

ひとりよがりだからなぁ~.

 

分かる人にとって分かりやすくおもえても,

分からない人にとってわかりにくかったら意味ないし.

 

また,だれかに渡してみようかしら.

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