在りし日のライブドアのお兄さん達をしのびつつ・・・
こんな本を週末で読みました.
フジテレビの日枝らによる鹿内家追放に始まり,村上ファンドの登場.
村上にのせられて突っ走る堀江.その次はTBSを楽天へ持っていく村上.
やはり,泥沼化する楽天.その裏で村上が進める一枚も二枚も上手な阪神電鉄の
転換社債や,株式交換による合併先の企業の株を買ったりすることでの株式獲得.
そして,強制捜査.
現実は小説より奇なりとは正にこのことか.
ホント,劇場型買収劇とはよく言ったもの.
著者は朝日新聞(のAERA)の記者なんですが,事件前から本当に深く取材されてるなあと.
かなり詳細な部分まで書かれていて,ノンフィクションとしてとてもおもしろかった.
でも,読むと,逆に「ライブドアがそんなに悪いんだろうか?」と,思えてくる.
(まあ,他にもツワモノが一杯いすぎて・・・.)
当時,新聞の誤報はカナリ多かったみたいで,僕らのライブドアへの認識もかなりゆがめられているかもしれない.
ライブドアの幹部って,結構,不遇だった人とかが多いらしく,そのバネで「なにくそ,このやろ!」でがんばってきた人が
多いらしい.それが行き過ぎてしまったっていうのは悲しい事だとは思います.
まあ,最近忘れ去られ始めていますが,裁判の準備等は着々と進んでいますよ.
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/livedoor_investigation/
全てはやはり裁判で決着がつくわけで,見守りたいもんです.
さらにジュンク堂とかに,堂々と未だこういうライブドア全盛時代の本がおいてあって,
「大丈夫なのか?」とおもってしまったわ.