てなわけで,総勢21人のアンケート協力を仰ぎまして,
小規模ではありますが,mixiにおける友達形成の調査を終えました.
結果は予想通り,もしくはそれ以上のものでした.
まず,左図を見てください.
これは21人のもつマイミクリスト,のべ865人のうちの,どれだけが
元からの友達,
mixiで新しく友達になった場合は コミュなど経由で友達になった,もしくは,友達の舞身区リストから,つまりmixi上の「友達の友達」検索で友達になった という分け方で見ています.
結果として一目瞭然なのは,ほとんど元から友達であるということ.つまり,mixiは新規の友達を作るツールとしては余り利用されていない,もしくはそれを助長する力が余り無いということ.
第二に,コミュ経由など,全く知らない人との方が,友達の友達のように二次程度の隔たりといった近さを持っている人よりも,新たにマイミクに加えやすいという結果でした.コレは,友達の友達であることが,逆に友達への気遣いから下手にアクセスできないという心的障壁を生んでいるってことも考えられるんじゃないかな?
これは結構皆さんの直感に合うのではないでしょうか?
さて,では少ないながらも皆さんは何人くらい友達の友達とmixi上で知り合い,マイミクに加えているのでしょうか?
うい,最大でも2人でした.
まあ,このように.
mixiが掲げる「友達の友達は友達」というお題目は
どうもmixiで「友達の友達は友達」になるではなくて,
「友達の友達は友達」だった.ってことで,自分の友達が探しやすいってことを
意味しているのでしょうね.そう思います.
mixiを始めとするSNSは「安全な出会い系」といった認識がされる場合もしますが,友達の友達という信頼できるつながりで新たな出会いが形成されない以上,コミュ経由では今までのネット上のコミュと大差無い気もします.故に,mixiの成功は「出会い」にあるのではなくて,マイミク機能により,社会ネットワークが構造化されることによる友人の「検索しやすさ」にあるのではないかと,僕は思うのです.
つまりmixiはユーザ参加型検索エンジンって事か!?
で,ワシが何をやったかというと,
先日出したIPA未踏ソフトウェアプロジェクトに出したネタが,友達の友達と友達になる為のサービスソフトウェアの開発なのです.
mixiにコレを足すことで多分,そのダイナミクスを助長できる.
あ,でも内容は当分ヒミツです.