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パリ自転車街角事情(2) ヴェリブ率測定@中心市街地

2009-04-09 (thu)|カテゴリー:コメント:3

パリについてバスを降りて,ノープランなまま,どうしようかと考えた私ですが,

(過去に一通りパリの名所観光は済ませている.)

さてさて,見る自転車,見る自転車,ホンマにヴェリブにのっとるため,いったいどのぐらいの率でヴェリブに乗っているのか,実数計測をしてみようと思い立った.

単純に中心市街地であるマドレーヌ大通りをぶらぶらしながら,乗っているのを見かけた自転車をヴェリブ,②非ヴェリブ(普通の個人の自転車)に分けてカウントする.

時間は土曜日,16時頃である.

大体,10分以上はやったと思うが,結果は

ヴェリブ 18台 : その他の自転車 20台

だった.N数もまだまだ小さいが,中心市街地では既に半数の自転車はヴェリブとなっているのだ.

これは驚きだった.しかし,ヴェリブステーションのネットワークや,用途の関係で,この確率は場所に依存するはず!とおもい,折角だから別の地点でもやってみることに.

「やっぱ,シャンデリゼ通りでしょ!」

ポップなところから攻めないとね☆

 

SANY0165

シャンデリゼ通りに移動して,ベンチに腰をすえる.

SANY0164こんどはちゃんと,時間当たりの数量もはかろうとipod touchのストップウォッチを起動.

10分間でどれだけの自転車が,かのシャンデリゼ通りをとおるのか!!??

厳密を期すために,手前の西向き,凱旋門方向のみをカウントすることに.

おーシャンデリーゼ~♪

よーーーい,どん!カモン!

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

始めの五分,来た自転車.

ヴェリブ 1台, 非ヴェリブ 1台.

 

あほらしなってやめた.

 

えー,ここで重大なお知らせ.

パリは自転車が少ないです(爆).

 

シャンデリゼ通りは特に少ないのだが,なんでかなーと思うと,車道が石畳なのも原因かも

SANY0166

たしかに,がたがたして走りにくそう.

 

しかし,世界に名だたる観光都市として,抜群の歩行空間のナビゲートと,サブウェイ網を持つパリに於いて,自転車の存在は,ほんとの申し訳程度だ.

初期条件があまりに京都とはかけ離れている・・・・.

ヴェリブの議論を,そのまま京都でやるのは最早論外といってもいいだろう.

 

ヴェリブ5割という数字も,正直,もとの自転車普及が少なすぎるから到達した値であり,このぐらいの数は京都でやっても,申し訳ていどの率にしか達さないだろう.

それでも,ヴェリブはレンタサイクル事業の大成功例であるとのイメージは持った.

つまり,下手な事業者(経営体)が手を出しても,このレベルに達することは出来ない ということだ.

 

とりあえず,測定は,次回につづく

おちつかん・・・@科研費

2009-04-09 (thu)|カテゴリー:コメント:0

今年度の科研費の採択結果が続々とどきだしているようだ.

昨日,京大のK先生から連絡があり,私も分担に名を連ねさせていただいている基盤Bの不便益についての申請が通ったらしく,

K先生からのメールで立ったスレッドは祝賀ムードにつつまれた.

しかし,となりでは同僚の先生が落選を嘆いていた.

 

わたしも,代表で一つ出しているんですが,その結果がまだこない.

同僚のS先生のところには一昨日,K先生のところには昨日.

 

ちなみに,今回は「90%落ちるだろう」という目算で,出していたので,まぁ,駄目もとなんですが,

それでも,やっぱり,落ちていると凹むので,気になります.

通ってたら通ってたで今年度の計画がかなりポジティブな方向へ変更されるからなー.

 

本日から,2年目の初講義(受講生数も今まででmaxの60名ほど)なので,それで落ち着かないのもあるんですが,なーんかおちつかんわ.

あ,時差ぼけが二日酔いとおなじような感覚でだるいのと,花粉症かしらん鼻がジュルジュルなるのと,いろいろ複合要因はあるんですがー.

うい.コーディングでもします.

パリ自転車街角事情(1) ザッツ・ヴェリブ!まじで乗っとるわ!

2009-04-09 (thu)|カテゴリー:コメント:0

さてさて,09/4/2-3を会議でミュンヘンに行っていた私ですが,

帰りが春休み終わりの土日にぶつかり,日曜着の便がとれませんでした.

というわけで,しかたなくAIR FRANCEのトランジット@パリで一泊することに

(仕方なくですよ!)

最初は,帰りが2日以上もかかることに,凹んだが,これは,ウワサのヴェリブを視察するサイコーの機会ではないか!?と思い,ポジティブに気持ちを切り替えることに☆

僕の予算とってこれるメインの研究課題ではパリの交通事情の視察なんかで予算執行できませんから,こういう「ついで」の機会は非常に重要☆

ただ,これまた午後4時くらいパリについて,一泊分だけなので,時間はものすごく限られている.

それでも,やっぱり,予想外があって,勉強になりました.

ので,レポート.

ヴェリブというのはパリでここ数年で広まった巨大なレンタサイクル事業.

すごく話題になって,日本の地方自治体なんかも,「我も我も」と目をらんらんさせている.

交通行政のキラーコンテンツのように見るむきもありながら,自転車ツーキニスト疋田氏のように,疑問視する向きも多い.

じっさい,ヴェリブの成功の影には死屍累々たる,行政主導レンタサイクル事業の失敗事例が横たわっているからだ.

わたしも,非観光者向けレンタサイクルには否定的であるため

(そんなもん,住民は自分のチャリにのるもんやろ!)

「どーせ,ゆーほどでもないんやろ~」

と,たかをくくっていた.

もちろん,最終的には「ゆーほどでもない」面もおおいのだが,SANY0140

まー,見てほしい.

ミュンヘンからの1時間半のフライトでシャルルドゴール空港に降り立った私は,ロワシーバスで,とりあえずパリはオペラ・ガルニエへ向う.

だいたい45分から1時間かかってパリ市内へ.

「ん?」

なんか,チャリがはしっとる.

「おお!まじでヴェリブにのっとるわ!」

SANY0144

SANY0151

 SANY0147

このよく分からん灰色(ベージュがかった)のフレームがついたママチャリみたいなんが,ヴェリブです.

自転車を見る度に結構な確率でヴェリブ!

本当に普及していたんですね!!

疑ってごめんなさい~

 

さて,次回以降はもうすこし,踏み込んでみましょう.

 

 

ミュンヘン自転車街角事情(4) 自転車走行空間

2009-04-08 (wed)|カテゴリー:コメント:2

 SANY0104

はーい.歩行者と自転車は別の路ですよ-

 SANY0102

すんません,イレギュラーに工事中なんで,ここだけ自転車と歩行者おんなじ空間はしってください!

SANY0107

はい,でもここからは自転車専用道ですよー.

SANY0131

自転車向けの目的地までの距離をしめす標識.

自転車が一個の交通手段としてしっかり認識され,歩行者やクルマとの区別がきっちりなされている事がよくわかる.

 

自転車走行空間のイメージということで颯爽と走っていくミュンヘン市民の姿を・・・

おばさんだって荷物もって軽快に走るよ↓

この風景は実はもう一つ重要な事を示している.

走行空間を確保するときにそれをママチャリの低速にするか,クロスバイクなどの高速にあわせるかという議論があった.

最後のシーンで,速いバイクライダーがおばさんのよこをスッとぬける.

それなりの空間を用意すれば,勝手に譲り合いや追い越しの判断がなされて,問題なくものごとが進む事がわかるだろう.

このおばさんは50才超えていると思うけど~,

 

まあ,とはいえ,それでも歩行者空間を走るやつもおるのである.↓

 SANY0122

でも,京都の歩行者vs自転車事情にくらべると,しっかり歩輪分離されて

きもちいい関係がうまれているのがわかるよね.

 

さて,ミュンヘン編はこれで最終回ですが,

大きいポイントは,

・路上駐輪は自転車のスタンドと関係ないこと.

(むしろスタンドがあるために,駐輪者の判断で整然と並べられる京都の方が好感が持てる.)

・ミュンヘンより京都の方が自転車交通が活発なこと.

・歩輪分離はミュンヘンではしっかりなされていること,

・中心市街地から自動車を閉め出しても,物流には配慮して柔軟な運用が可能そうであること.

あたりでしょうか?

正直,歩輪分離さえ実行できれば,京都はそんなに自転車マナーの悪い街ではないと思います.

次回からはパリ編です!

ミュンヘン自転車街角事情(3) もちろんドイツ,主は自動車,でも歩行者空間も確保

2009-04-08 (wed)|カテゴリー:コメント:0

SANY0067

はい!コレは路上駐車では!?

SANY0066

ズラーーーーー

SANY0065

路面電車ははしっているけど,やっぱりクルマとコンフリクト!

ミュンヘンは バス,地下鉄,路面電車と多重に公共交通が整備されている上に,クルマの数がハンパない.

でも,公共交通がある程度便利だからか,クルマの混雑は私の居る間はそれほど見られなかった.

しかし,自転車の担っている役割も思ったほど大きくないというのが感覚だ.

基本的に道幅が広く,京都のような密度のプレッシャーもないためだろう.

 

とはいえ,ミュンヘンもなかなかヨーロッパの都市,

中心部分は完全に歩行者ゾーンが形成され

まさに「歩くまち」の感覚を醸し出す.

SANY0137

クルマを閉め出し,空間をリッチに使えるようになった状態では

SANY0136

↑こんなかわいらしい路上駐輪に,なんの害があるというのだろうか.

注意すべきかもしれないが,要は景観上だけのもんだいでしょ.

あまり,誰も気にしてない感じ.

 

京都も四条通くらいクルマを閉め出すことをしてもいいはずだ.

 

ちなみに,物流・パトロール系のクルマはちょくちょく出入りしてましたが,

そのぐらいのクルマは別に,歩行者の邪魔にもならず,適当にいけます.

↓動画

ミュンヘン自転車街角事情(2) コレがヨーロッパ流,路上駐輪だ!

2009-04-06 (mon)|カテゴリー:コメント:0

ぶらぶらと街を歩いていると,颯爽と走る自転車をちらほら見る.

ところで,ミュンヘンでのその普及度はどのくらいかというと,

思ったほどでもない

多分,自転車の総数・割合では京都の方が多いだろう.

京都の自転車を活用する学生,子供の活気は,世界一流かもしれん.(後のパリ編も参照)

(対歩行者,公共交通利用者比)

自転車の数が少ないと,違法駐輪の数も当然すくなくなるが・・・,

今回の街角ウォッチングで,スタンドがない自転車は路上駐輪をしないという神話は完全にデマであることが,明々白々となった.

みよ,ミュンヘン津々浦々の駐輪百景を!!

SANY0068

↑盗難防止のため何かに結びつけたくなるのは自転車乗り心理の必然.

SANY0090

↑もちろん街路樹だってターゲット☆

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↑スタンドが無いからもたれさせるしかないの☆

ゆるして~~

SANY0098

↑太い木には結びつけることができず,もたれさせといたら,

倒れてあーれー~

 

日本にあまりない,簡易駐輪機器がちゃんと整備されているという事案につきまして・・・

現地での私の見解を・・・

SANY0100

えー,向こうに見える赤いのが簡易駐輪機器ですが,

SANY0101

↑一部の人だけが,ちゃんとそこに駐める.あとは,基本的に無視です.

そんなところにハメコむんは面倒くさいからと,樹にもたれかける人の方が多い.

 

SANY0105

↑もちろん,Uバーン(地下鉄)の入り口回りには入り口の柵を囲い込むように,自転車がワッシャー

SANY0108 

↑路上駐輪の景観も最悪.

だって,スタンドがちゃんとついてないんだもん☆

SANY0109 SANY0110 SANY0112

SANY0114 SANY0118 SANY0127

↑ありがちな光景達.無視される簡易駐輪器具.

 

えー,ミュンヘンでの路上駐輪にかかわる私の感想といたしましては,

 

1. どっちにせよ,自転車の総数に比例して街中の勝手な駐輪は発生する!

2. スタンドがないから路駐しないっていうのは完全なデマだ

3. 京都はやっぱり自転車が多く,活用できているスバラシイ街だ!

4. 簡易駐輪器具,正直意味ない!

5. 京都の違法駐輪はスタンドを活用し整然と並んでいる点で景観上レベルが高い!

 

めっちゃ皮肉な話ですが,そんな感じです.

路上駐輪に集中する,京都の自転車対策の議論は,やっぱりどこか的外れだという感を新たにしたのでした.

そらー,あんだけ自転車活用できてたら,あのぐらいの路上駐輪はでるってばさ.

路上駐輪の議論に終始しているようじゃ,京都の自転車の未来はないね.

走行空間!走行空間!

ミュンヘン自転車街角事情(1) 大学の町はやっぱり自転車が多い?+「スタンドあるやん!」

2009-04-06 (mon)|カテゴリー:コメント:1

CoTeSysのワークショップという仕事で今回ヨーロッパへとやってきた私であったが,実はもう一つの影の使命を帯びていた.

 それは,ミュンヘンの町の自転車に対する政策,道路環境整備などについて現地調査(といっても何となく見てくる程度)することである.

 ご存じのように一昨年くらいから都市問題,地域経済問題,教育問題をなどを契機に,問題意識が熟成され,昨年度から何かと自転車政策に絡み出している私.

 (あ,そういえば自活研に会員登録しました☆)

 日本にいると,何かと「ヨーロッパのすばらしさ」が吹聴される.確かに,京都は迷惑駐輪も多く,自転車と歩行者のトラブルも絶えない.だから,歩輪分離をしっかりやる事が重要なんだが~.

 行く前に,京都の自転車ご意見番(?)KCTPのTさんに「ミュンヘンで何見てきたらいいですか~?」と聞くと,町にいっぱいおかれた無料駐輪設備や自転車のタイプの違い,他にも交通博物館や自転車ショップなどおしえていただいたが,

結局,ほとんど時間が無く,会場間の移動中と最終日の駅までの道のり(観察のため地下鉄に乗らず,敢えて結構歩きました.)を通じて観察するしかなかった.

 しかし,それでも相当,インプレッションがあったので,数回に分けてお届けしたい

「地球の歩き方」曰く,ミュンヘンは130万人の都市で,学生が多く,それゆえに自転車もおおい

って,京都ににてるやん?

さーて,CoTeSysの一日目会場はTUM(ミュンヘン工科大).日本ではメジャーじゃないが,ドイツ内では外部資金獲得実績第3位の強豪.(日本じゃどこだろ?阪大,東工大くらい??)

会場の前の駐輪スペースを見てみると,やっぱりソコソコ自転車がある.

SANY0061 

ウワサに違わず,ほとんどママチャリ型の自転車はなく,クロスバイクやマウンテンが殆ど.

スピードも出そうだ.

あれ,スタンドあるやん.

SANY0063 

自転車街角セッションでも

「なんで京都は放置自転車がおおいんだ?ヨーロッパと違って!?」

みたいな話があったときに,

「日本のママチャリはスタンドが必ずついていて,どこにでも駐められるからだ

という論があり,ふむふむ と思ったもんだが・・・・・

普通に,結構,こっちでもスタンドがついている.

たしかに,スタンドがついているチャリは,壁際でも無いところにとめてあり,

勝手な場所に駐輪可能性を高めているのかもしれない.

じゃあ,スタンドがないチャリは迷惑駐輪しないのか!??

という事については次回の話題としたい.

 

BACK TO JAPAN

2009-04-06 (mon)|カテゴリー:コメント:2

かえつてきました。
@関空
やっぱ、ヨーロッパからの帰りの便は疲れるナー。
やっと足がノバセル…
便が30分ほど遅れて9時半ざます。
いまからヤサカのあいのりタクシーで家に帰ってから、大学いきまーす。
即日仕事復帰ざます。

ミサイル撃ったなぁぁぁー!パリから知る.

2009-04-05 (sun)|カテゴリー:コメント:0

たにちゅー@Parisです.

時差の関係もあり,こちらの4時頃からテレビをつけていたら

いきなりCNNの放送が「ブチン!」とブラックアウトして

North Korea

の文字が!

breaking newsで北朝鮮がミサイルを撃ったとの話が.

正しくはunkonwnなロケットなんでしょうが.

詳細はわからないけど.

英語放送の2チャンネルは一気にNorth Koreaのミサイル発射を号外扱いで伝えた.

あまり,状況はよくわからないが,どうも,日本からの情報が一番,速く,しっかり情報ソースになってるみたいで,そのあたりは誇らしい.

 

SANY0194

しかし,僕がアメリカ以外の海外にくると,世界的な事件が起きるのはなぜだろう・・・

昨年,ニュージーランドにICONIPに行った時にはムンバイテロが起きた.

4年前,オランダにSMCに参加したときにはバンコクでクーデターが起きた.

なんのジンクスかはしらんが.

世界の変化をCNNで見せつけられる度に,日本でも地上派でCNNくらい流れね-かなーと思うのである.

こういうとき,国別の視点の違いが重要だ.

 

ちなみに,フランスの他のチャンネルは,今のところまったく触れず平常通りの放送をやっている.

まぁ,午前5時だからかなぁ・・・

# しかし,帰りの便のタイミングからは外れて個人的には不幸中の幸いでした.

プレゼンテーション@CoTeSys

2009-04-04 (sat)|カテゴリー:コメント:0

年間予算10億円規模というCoTeSysの成果報告会のワークショップで

プレゼンテーションをしてきました.

デジカメをO先生にお願いしておくと,なんと,動画でフルに撮っておいてくださったので

折角なのでお届けします.

自分で見返すと超はずかしいし,英語力のなさやプレゼンについての反省が改めて沸くのですが

まー,こう,あれっすね.

認識しなきゃ改善されないので,自戒の気持ちもこめつつ,露出プレイ

<前半>

<後半>

質疑込みで15分ということでカナリ急いだプレゼンテーションになりましたが,

 

多分,偉い人たちが大量で,なかなかな場所だったのですが,

まー,そこまで緊張せずにできました.

しかし,英語がところどころ,いろいろ,おかしいなー.

 

同手法に着いての日本での成果発表はこちら↓です.

谷口忠大,岩橋直人

動作低次元性とN-gram統計を用いた複数予測モデルに基づく模倣学習

第21回自律分散システムシンポジウム ,pp.1-6 . (2009) 
[PDF] 

 

 

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