パリ自転車街角事情(4) 圧倒的:ヴェリブ・ステーション
ヴェリブステーションをご案内しよう.
街のそこら中にある,こんな無人レンタサイクルステーション.
街のそこら中にあるのが全て同一事業者の運営,同じシステムという,大規模さにもびびらされるのである.
ステーションは写真上のポチポチがそうだ.
料金体系↑.
さて,ダメ元で乗ってみようとすると
会員ナンバーを聞かれてしまう.
そうなんですね.ヴェリブは観光客が乗れない会員制なのです.
これは重要で,乗った人を尾行可能にする事で「乗り捨て」や「破損」といったありがちなトラブルを避ける事が出来ているのだ.これで,自動的に観光客は蚊帳の外.
# これでもヴェリブの故障の量はハンパないという.
# 人間ってのは「他人のもの」に愛を注がないもんですしね.
一台一台はこんなシステムで駐輪スペースにつながれている.
このステーションが,ほんと,いろんなトコロにあるのだ.
相当,気合いを入れて作られた全体のシステムだとよくわかる.
正直これだけの事をして,すごいとおもう.
でも,その結果走っている台数をみると,事業として成功していたとしても,公共政策として成功とは僕の目には映らなかった.
クルマから一定数のモードシフトを起こさせなければ政策課題は解決されない.
やはり,レンタサイクルは「事業」としてあるべきで,地公体が手をだすようなものではなさそうだというのが,直感的な感想だった.
やるならば「公共交通」として捉え,如何にして既存交通網を補完するか,その上で,カナリ高度に料金体系や使用ルールなどのビジネスモデルをつめないといけないだろう.
正直かなり難しそうだ.
でも
とりあえず,ヴェリブステーションの配置のされかたは圧倒的で,ハンパなかったっす.