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パリ自転車街角事情(3) ヴェリブ率測定@周縁部[ラ・デファンス]

2009-04-10 (fri)|カテゴリー:

ヴェリブは大量のヴェリブステーションにより支えられている.

ゆえに,そのネットワークからはみ出た地域では当然に利用がなされないはずだ.

その検証もしておこう.

 

パリのベタな観光スポットはほぼ制覇していた私だが,唯一ちょっといってみたい場所があった.

パリの副都心と呼ばれるラ・デファンス地域である.凱旋門をぬけ、一定方向北西にいったところにある,商業ビルの建ち並ぶビジネスゾーンがある.

そのど真ん中に立つ,グランド・アルシュ,通称:新凱旋門である.

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どーーーん.

パリ中心ではなく周辺地域だからゆるされる近代建築.

この地域ごとの割り切り方もパリの観光都市として秀逸なところだ.

そして,こういうのんには,かならず眺望のベスポジが用意されている.

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噴水の向こうにグランド・アルシュ

ええかんじや.

さらに,ちょっと移動すると,

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まっすぐ向こうに旧凱旋門,振り返れば新凱旋門という空間的構図になっており,都市観光のデザインとしてしびれさせる.

ほんと,パリは見せる都市として秀逸である.

(このあたりは,絶対に真似不能なレベル)

さてさて,観光話になってしまったが,ここに来たもう一つの理由は,やはり,ヴェリブ率測定だ.

中心市街地から少しだけ離れたこのゾーンで,いったいヴェリブに乗る人はいるのか?離れているとはいえ,ちょーっと向こうに凱旋門が見える位だ.

凱旋門まわりは,全然みんなヴェリブにのっていた.

さてさて,この場所で自転車はというと,休日のビジネスゾーンということもあってか,あまり見かけない(いつもなのかもしれないが).

ところどころに気持ちよさそうにサイクリングに興じる人もいる.

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さて,ヴェリブはというと?

案の定,まったく見かけられなかった

0台である.

やはり,ヴェリブの特性上,密なヴェリブステーション(借りて返す場所)のネットワークを形成する範囲内でしか,使用はされないのだ.

そういう意味では,ヴェリブは普通の自転車と異なり「自分でこぐ公共交通」的な側面をもっていると,私は理解した.

京都においてみると,一体それがどこで有効なのだろうか?

京都で都市型レンタサイクル事業をやるなら,綿密な試算を立ててからだろう.

何よりもパリの成功は,みんなが「元々自転車に乗らない」という京都と真逆の状況であったことを忘れちゃいけない.

 

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関係ないけど,ラ・デファンス駅前で,セグウェイでリンゴを配る,ミニッツメイドのお兄さん.

なんとなく,かわいかった.

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