vs 親父 農家戸別補償
日曜日,実家に帰った.
軽い(?)家族会議があり,その後,妻子つれて幼なじみの家に遊びに行って,
晩飯は実家で食った.
晩飯をくいつつ,父親と政治論議に.
オカンとワシが
「民主のマニフェストは支持できん」
というと,オトンが
「農家,特に林家の戸別所得補償は必要じゃ」
と,
父親は実は趣味で農業,使命感(?)で林業関係に結構コミットしていて,日本の一次産業の未来に対しては一家言もっている.
ワシの主張
「日本の木材の適正市場を形成して地産地消的に木材が使われるようにせなあかん.安易な戸別補償は林家の経営努力を削ぐ可能性もあり,
好かん.ほとんど林業の国有化に思える.短期的な補償はいいが,長期的には環境整備(林家が効率的に相互補助できる制度や,
日本の木材を利用する建築の促進,まちづくり,外材利用の抑制など・・・
実際には私も勉強不足デス)すべき.林家の所得は市場が担うべき.そのときに,
公共財としての面は考慮して,国が何らかの優遇措置をとるのは構わない.」
オトンの主張
「理想的には外材を輸入制限すべきやけど,そりゃむりだ.なぜならば日本は国際的に工業国の役割を担っており(国際的分業体制),
それが主とした以上WTOのような自由貿易の流れに逆らえない.だから,所得保障しか道はない.」
ワシの主張
「しかし,食料面でも自給率の向上や資源・エネルギーの自給自足などはこれから重要だし,
森林については国土の保全を100年規模で孫の代をイメージしてやっていかないといかん.
それが出来ないなら日本は工業国という国際分業自体も見直して行かざるを得ないんじゃないか?」
オトンの主張
「このままじゃ,国敗れて山河ありじゃなくて国栄えても山河なしになる.」
ワシの主張
「オトン,ええこという!」
まぁ,舌戦を繰り広げましたが,結局.理想論は同じで,外材規制(少なくとも優遇を外す)などをして,日本の木を使っていくこと.
日本の街はどこまで木造建築でいけるんだろう?
町屋再生の専門家とも知り合ったことだし,ちょっとづつ勉強していこうっと.
ちなみに,道路特定財源についてもワキャワキャいいあった.
少なくとも自家用車のクルマのガソリンは高くして良いが,製造業や漁業が使う油の価格をどう考えるかは難しいなあ.
特に既に苦しんでいる第一次産業関連.
ちなみに高速道路無料化はやめて欲しい.
遠出するときにコストをまじめに見つめると「クルマで行かざるを得なくなる」
この年になると,何はともあれ,父親が「一家言」持ってるのはエエモンやな~.と思いますね.