事業仕分ですすむ民主主義
かなりひねくれた話しなので,タイトルを言葉通りとらないように.
えー,
事業仕分が大流行しております.
ツッコミどころが,ありすぎるがゆえに,まったく突っ込めてない
たにちゅーの思惑 です.
事業仕分 は 複雑なんですよ.
肯定的な面もあり,否定的な面もある.
「公開」っていうのが,魔力なんですよね.
「公開」による「劇場化」の魔力は,むかし紹介した「橋本主義」でも,その恐ろしさが感じられる事なのだが,
「透明化」はしばしば「コンテンツ化」に過ぎず,劇場的な効果が大きくなってしまう.
というわけで,「公開だからいい」っていうのは神話なわけで~
公開が無害かというと そういうわけでもない. 非公開が無害化というとモチロンそういう事でもない. それぞれの効果はそれぞれにあるのです.
で,劇場化することで, 「改革が進んでいる感.政権交代の実感.」を 実質とは別のところで 国民の満足感を引きだそうという事ならば それは非常に良くないことだ.
実際,政権交代前に言っていた事業仕分けは「予算全て」についてだったが,
矮小化し,まったく,言っていた全予算を精査出来ていない.
さてさて,
今回のエフェクトで注目すべきは
仕分けで切りまくったが故に
国民が 「なにしてくれとんねーん!!」と いろんなところで
「こりゃたまらん!」と動きだしたということだ.
僕の周りでも
・ 署名活動をはじめた
・ 初めてWEBから意見をだした
・ 初めて地元選出の議員に陳情に行った
などという 話しがある.
いつぞやから,日本人は草の根の民主主義国家の基本,市民活動をしなかったのだが
上が公開で えらい事をやっているので いいきっかけになって
市民活動的な行動にみんなが動き出す機会を生み出したのが
仕分けの効果かもしれない.
もともと 財務省の 手のひらの上の 仕分けならば,
結果の半分くらいが 後から見直しになってもいいとは思う.
# 本丸は始めから出てきてないらしいし・・・
中には,ホントに切ってよかったものもあるが,
明らかに切ったらヤバイものものある.
その辺はまた後ほど調整するのだろう.
近くの人の雇用に直結するような案件もあり
まさに,「痛みを伴う改革」の臭いが立ちこめている.
中には,きられると 知人の 来年度からの職が無くなるかもしれんという
(いきなり路頭に迷う.)というえげつないものもある.
# 別に,天下りの役人でもなんでもない,普通の頑張ってる職員よ~.
# 天下り機関ですらない.
事業仕分けを通して 初めて
「高速道路無料化・・・,やっぱり,ここまで他のが削られるならイラナイ・・・」
って思う人もいるのではないだろうか?
ちなみに高速道路無料化も,地方と都市部でゼンゼン事情が違うので,
いちがいには言えない.
地域の問題を無視して東京基準で全てを斬るのは
中央集権大マスコミ の弊害であろう.
事業仕分け のスタッフは 非常に頑張っているらしい.
とはいえ個人の処理できる情報には限界がある.
政治主導を考えるなら, 政治家を支えるスタッフの組織化をより進めねばなるまい.
つーことで.