たにちゅーの思惑|谷口忠大Home Page(たにちゅー・どっと・こむ)

HOME > たにちゅーの思惑 >  時事問題・コラム > 【Googleケータイ】 モバイル×クラウド=アンドロイド という等式

【Googleケータイ】 モバイル×クラウド=アンドロイド という等式

2009-11-04 (wed)|カテゴリー:

日本的な呼び方に馴染んで,敢えて Googleケータイ って呼ぶ.

HTC の HT-03A いわゆる docomo の Googleケータイですが,

これを持って思うのはケータイというのが如何に「文化依存」であるかってコトだ.日本のケータイ文化は独特で,それから少し抜け出るっていう要素がGoogleケータイへ乗り換えてしまうコトの意義かもしれない.

もとい.

Googleケータイに乗り換えて二週間ちょっと,大分わかってきたし,

その一方で多くの人に

「iPhoneとどう違うの?」

と良く聞かれる.

この二つが 古い思想で埋没する windows mobileを尻目に普及しだしているスマートフォンであることは疑いないだろう.

もちろん iPhoneの方が市場では先行していることも間違い無い.

 

さて,その二つの差が何かというと,まさに「思想」,「設計理念」だとおもう.

頑張れば,機能的には同じようなコトをする事は出来る.

辞書だって,ブラウジングだって,Googleケータイと同期だって,Gmailだって,ポッドキャストだって,画像だって,カメラだって,ビデオだって,youtubeだって,なんでもかんでも いろいろできる.

 

日経トレンディの編集長がpodcastの番組で言っていたんだが,

iPhoneの凄さとは何か? というと,

スマートフォンらしからぬスマートフォンだということだといっていた.

iPhoneはそれまで敬遠されがちだった スマートフォン市場を

iPodのオシャレさをもって,一気に開拓してしまったのだという

つまり,iPhoneの神髄は

「スマートフォンと気づかせないスマートフォン」

だというコトにあるだろう.

 

設計思想はあくまでもiPodの上に電話をのっける.

マルチメディアエンターテイメントにコミュニケーションをくっつけて手のひらの上に!

といったところか.

また,その途上で,日本のケータイ文化に蓄積した,やれオサイフケータイだの,ワンセグだのといった,

重苦しい機能達をぶったぎったのも,重要.

だから,iTunesと同期させながら,みな,iPodが保証するオシャレさの上でスマートフォンライフをエンジョイするのだ.

音楽や動画を持ち運ぶには,HDDは16GBくらいは欲しいところ!

 

これに対してアンドロイドの設計思想は全然違う.

「データは基本的にクラウドに置くべし.」

モバイルはもともと,そんなにマシンパワーがない.

もちろんネットの窓口になる最低限のマシンパワーは必要だが,

その非力さは  SaaS ,クラウドにうってつけではないか?

Googleカレンダーのデータはクラウドに

連絡先(Googleコンタクト)もクラウドにある.

Youtubeのお気に入りやプレイリストはGoogleアカウントでPCとケータイで共通だし,

とった画像はPicasaへ,動画はyoutubeにアップして共有?

 

そう,モバイルはクラウドへの入り口であり,

その二つがかけ合わさって初めて一つの機能,スタイルが完成する.

 

そう

アンドロイドから伝わる思想は まさに

モバイル×クラウド

なのだ.

 

うーん.

さすがGoogle.

 

結局はGoogleもAppleもそれぞれがこれまで培って来た資産にモバイルを掛合わせる形で,新たなケータイ市場を創造していっているのだ.

 

クラウド市場が活況化すると,やたら言われる昨今.

 

個人的にはアンドロイドの思想に先見の明を感じるのでした.

 

しかし,現況,ビジネスユーザ,コアユーザはアンドロイド,

一般ユーザ,ホビーユーザ,おしゃれさんは iPhone 的な

棲み分けが続くのでしょう.

 

やんややんや

コメントの投稿




*


下記のタグが使用できます。
<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt=""> <pre lang="" line="" escaped="">

インフォメーション



tanichuの著作

copyright © Tadahiro Taniguchi All Right Reserved.