ベルナルド・リエターさんと懇話会
朝一でのZIP-FM出演から始まった一日ですが,
昼からは,縁あって,琵琶湖環境科学研究センター
にベルナルド・リエターさんのクローズドな懇話会に参加してきました.
ベルナルド・リエターさんは地域通貨 local currency の第一人者で
また,ヨーロッパでユーロを生み出した仕掛け人の一人だという.
2時間ほどのトーク&ディスカッションをいただいたのだが,
基本的には地域の貨幣と国家の貨幣の二つを両方持つ事の大切さという
ことだったようにおもう.
貨幣には陰陽があり,
陽の貨幣がいわゆる,円やドルといった,通常の国家が生む貨幣で
利子があり,貯蓄がかのうなもの,
そして
陰の貨幣がローカルなもので,究極的には互酬経済,贈与経済によるもの,だそうです.
これらが,陰陽として共生関係にある状態がよいのだそうだ.
なんとなくわかるが,ちょっとわからん.
いろいろ貨幣にデザインの余地があって,それによって人のbehaviorが変わる,
と仰っていた.
わかるのだが,「打ち出の小槌」は無い訳で,なにか見落としがあるようにも思う.
ボクが感じて,現在わからずにいるのは,
・ 地域通貨もポイントのような形になってネット上で管理されるようになれば,相互変換サイトなどを通して,結局は地域性のない,より大きな通貨の一部に組み込まれないか?
・ 地域通貨を発行する主体の安定性,可謬性はどうか?地方政府発行紙幣のようなものなので,過剰に実行すると地域通貨のインフレのようになったりしないか?
などなど,
地域の通貨にもいろいろあり得るのだということがすこし分かった.
地域通貨発行時には,その貨幣需要も同時に生まねばならないということが
気づきでした.