Prof. Rafael Nunez 講演 / JAIST-EELC 二日目
JAIST-EELC 2010 の二日目
オーガナイザーの橋本先生 イチオシ の Prof. Rafael Nunez の講演
ジョージ・レイコフと共著者だったりするそうで.
認知言語学な話しで,これはよくわかる.
結局,世界観・問題意識が近い話しはよく分かるんだなーと.
理研の 岡ノ谷先生の話しておられる
- semantics
- syntax
- vocal leraning
は別個に育ってきて,融合してlanguageが出てきたという進化の仮説を支持する話しがでてきて がぶりつき.
ジュウシマツの話し↓で書かれていた話し
209 小鳥の歌からヒトの言葉へ (岩波 科学ライブラリー92)
ボクもここ2年くらいで俄然その仮説を支持する 立場になっているので!
計算論的に考えても,その辺りは密結合している必要性は低いし,密結合でないと立ち上がってこない機能なら,とてもじゃないけど,「遅い」し,子供の成長をみていても「違う」ように思うのだ.
特に 最近 文章でもちょくちょく書いているが, syntax は言語以外にも使っている脳機能だと思うわけで.
その後,多分,prof. の主戦場(多分)である
spatial 表現 と temporal な表現 の関係について入っていった.
3 mitnutes ahead , tomorrow will come
とかそういうやつですね.
これが,言語によってぜんぜん違うんですが,人間の空間・時間認知の相互関係を考える上で重要ですよね.こういう話しはとても面白い.
言語ありきではなくて,認知が先にあって言語があるイメージが聞いていて納得できる.
また,「昨日」とか「今日」っていうときに,指す方向が文化によってちがうんです
という話しで,
ふつう ego-centric に自分のカラダを座標にして 昨日なら 後ろをさしたりするんですが,
チリのとある民族で geo 土地 中心に 指す(集落の向うの川のある 方が昨日!?)民族がいるという.
いろいろですね. 言語活動.
普遍な点と,variantな点があっておもしろい.