サティシュ・クマールさんの講演会に行ってきました.
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エコを越えたエコ
一人の人間としてすべきことを教えてくれる書
この本は!
この惑星から切り離された人なんて一人もいない。だからあなたも地球巡礼者の一人。
サティシュ・クマールさん講演会に行ってきた.
京都駅前のキャンパスプラザで,サティシュ・クマールさんの
講演会があった.
友人(下記M氏)や立命の先生が実行委員会をやっていて,教えて戴いた.
よく知らなかったんだけど,
サティシュ・クマールさんは自然との調和した生き方を実践されている
インド生まれ,イギリス在住の思想家
1時間ほど講演の後に質疑応答だったのですが
うなずかせるメッセージが多かった.
・変革は東京から来ない.ボトムアップに変わっていく事が必要.ガンジーは言った
あなたがしたい世界に,あなたがなりなさい.
・「消費者」「旅行者」としてでは無く「巡礼者」として生きましょう
つまり,「周囲を自分に合わせる」のではなく「自分を周囲に合わせよ」
・eco-logyの語源はhome(家族,関係性)とknowledge(知識).家を知ると言うことだ.
これに対してeco-nomyの語源はhomeをmanagement(管理)するということ.
・現在はhomeを知らずに,homeを管理しようとしているよ.
・富はnatureの外にあるんじゃなくて,natureの中にあるんだよ.
・etc.etc….
natureが失われてきているが,本当の幸せはnatureの中にしかない.
なぜ,一等国,日本,イギリスでこんなに医療費が多いのか?
若者の自殺が多いのか?おかしくないか?
近代化はprogressではなく,regressでしかないのじゃないか?
前に進むとか,後ろに後退するとかいう「言葉」は,私達の考えをmisleadする.
結局は,danceでしかない.
みんなで踊ろう.
と,まぁ,僕がブログで書いちゃうと安っぽく,嘘くさくなっちゃうけど
語り口もすごく優しく,フレンドリーで,面白かったです.
自己啓発セミナーじゃないけど,なかなか,文明に対する大局観の話しを聞くこと
なんて私達もあまりないので,よかったです.
とはいえ,サティシュさん自身も,今経済を捨てちゃうと
大量の雇用が失われるので,大変だ,ということもおっしゃってたので,
その辺りのバランスは大事ですね.
昨日,某委員会でMさんもおっしゃっていたが
「再生可能エネルギーで,現在のエネルギー需要をまかなえるか?」
という設問は設問自体がおかしいという
つまり,長期的に見れば化石燃料は枯渇するので「再生可能エネルギーしかない」のだ
それに合わせていく必要がある.
エネルギーの限界が主で,ライフスタイル・利用方法が従なのだろう.
# ほんまに宇宙に向って拡大政策でもとれるんなら知らんが・・・.
なるほど. だ.
講談社
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近代インドの生き生きとした家庭教育の描写や高名な思想家との対話が秀逸
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