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新司法試験 ついに受験資格を失う人たち・・・

2008-09-12 (fri)|カテゴリー:


新司法試験、合格率32.9%に低下

 法務省は11日、法科大学院修了者が対象の新司法試験の合格者計2065人を発表した。合格率は32.9%で、 昨年に比べ約7ポイント低下。合格者は214人増えた。政府は2010年までに年間の合格者を3000人に増やす計画で、 今年は2100―2500人を目安としていたが、わずかに下回った。
法務省人事課は「目安を下回ったとの認識はない。3000人を目指すということに変わりはない」としている。
 合格者数の平均年齢は28.9歳、最高齢は59歳。 新試験は法科大学院修了から5年以内に3回という受験制限がある。今回、修了者の172人が計3回の新試験を不合格となり、 受験資格を失った。(02:21)

NIKKEI NET

 


 

新司法試験制度には「受験資格の喪失」というよくわからない制度がある

一体,この人達はその後の人生をどう過ごせばいいのだろう?

ある意味,蟻地獄のような司法浪人から抜け出せると,ポジティブに考えるべきなのだろうか?

しかし,一度学んだことが3年で喪失されるのならば,その教育ってなんだったんだ?という気がしなくもない.

もし,大学院で真の学力,法律知識が身につくのなら,そんな喪失などやる必要などないのではないか?

 

基本的には公正なルールの上での自由競争が好きな私としては,こういう良くわからんルールは余り好かん.

ボクの友人達は受かったのだろうか? さすがに直接はきけませーん.

 

3年目の挑戦で駄目だった多くの人たちは,めげずに新しい合わせ技生成に励んで欲しいものである.
法廷に立てずとも,法学スキルがこの世で役立たないことは無い.

はっきり言って,一般需要の全くない文学,理学の学位を取得すら出来ずに野に放たれる齢30のオーバードクターよりか, なんぼかマシである.

ポスドク問題もロースクール問題も,行政主導の楽観的な供給サイドアプローチの失策であることは, このブログでも何度か書いているつもりだけど.行政って,なんか,「どかっ」と与える事が好きなんですよね.

「常識」を持っていることを誇りに,社会適応してほしいもんである.
世はリーガル・リテラシーを持った人材を求めているはずだー!

どっちにしろ,「弁護士」持っているだけでは喰えない時代がやってくる・・・・

 

「・・・・・しさえすればいい」「・・・・・を持ってさえいればいい」という概念は無くなる時代だ.
ていうか,そんな怠惰,リスクフリーな状態はおかしいと思う.

道は,自分が通った後に出来るものだと,皆が思うべき時代に突入・・・・.

COMMENTS コメント

  1. 次男 2008-09-14 (sun)

    資格持ってるだけで食っていけてる弁護士なんているのか?訴訟に負けたら報酬も入らないんだぞ?俺の知っている弁護士はみんな(俺も含めて)、1日12時間も13時間も働いてる。それでも同年代の商社やマスコミより収入は低い。
    それでも、一般社会人や学者の世界にくらべると、なお弁護士は、怠惰・リスクフリーなのか。俺は世間知らずなのか。そうなら、反省して、もっと働きます。

  2. たにちゅー 2008-09-14 (sun)

    おおっと、これは失礼しました。
    東京、大阪など大都市圏はすでに飽和状態というのもあるんじゃないでしょうか?
    あと、資格さえあれば食えるってのは雇用があるってつもりだったんで、働かないていけないのは前提。
    これが司法改革で崩れてきてるということがいいたかった。
    しかし、話しを聞くかぎりはしんどそうですね。
    もとからそういう仕事なのか、都市部の法曹人口増加がそれを生んでいるのかどっちなんでしょうか?
    いずれにせよ「末は医者か弁護士か?」のハイソ象徴となれる時代は都市部からなくなっていってるんだと思うんですが?
    いかがなんでしょうかねー。
    ちなみに学者は雇用は少ないので労働市場は不安定ですが、一旦雇用されればある程度安定してます。
    ただし、任期があるので常に不安定な雇用市場にさらされているのですが…
    まあ、僕はツブシがいろいろきくんで、エエ方ですが。

  3. 次男 2008-09-14 (sun)

    元からそういう仕事だと思います。地方も都市部もやってる仕事は違うけど、それぞれに激務だと思います。
    能力がないのにこの世界に参入してしまった自分などは、青息吐息ですよ。
    資格取得後も競争によって、技術やサービスの向上を図るべきとの論でしょうが、過当競争によって弁護士の技術って果たして磨かれるんですかねー(営業技術は磨かれるだろうけど)。
    ロースクールという経済的時間的参入障壁を課して、さんざん苦労して資格とっても就職もできず、新卒と一緒に法務部でちょっとだけ高めの給料で働かねばならないかもしれない…そんな資格誰も取りたがらないでしょう。
    ただ、ブログ、コメントの双方を読んでもたにちゅー先生の言いたいことが僕にはよくわかんないので(論点は何?)、また会ったときにでも。
    あ、カバン、また返します。

  4. たにちゅー 2008-09-14 (sun)

    はーい
    まあ、
    読み返すと、深夜テンションで勢いで書た感じ丸出しですね。
    失礼しました。
    いくつか論点がまざっちゃってますね。
    また、お会いしたときにでも。
    ちなみに、リスクフリーと書いたのは特に弁護士のことじゃなくて、「いい大学はいって大企業にはいったら間違いない、将来安定」「いい大学にはいって弁護士になったら間違いない、将来安定」といったような神話(まるでリスクがないかのような迷信)がようやく崩壊していってる、ということがいいたかったのです。

  5. たにちゅー 2008-09-14 (sun)

    ちなみに、僕の論は「過当競争により磨かれるべき」という法曹界内部の話しじゃなくて(僕は法曹でもなんでもないし)、
    司法試験を学んだレベルの人(合否は問わない)が別の領域にはいって行ってニッチなマーケットを見出だす事で消費者のニーズが満たされて行くといいなあ、と思うのです。
    我々一般市民は法治国家に住みながら全然、法律がわかってないのです。
    中小企業診断士なんて、それだけじゃ食えないから、他の資格、社労士や税理士、会計士、行政書士と組み合わせる事で有効活用するのが結構スタンダード。
    それだけで食う人もいるけどほんの一部。
    ロースクールを出た人は司法試験に受からずとも、高めたスキルをツブシ効かせて活用して、うまくやってほしいな、と思うのです。
    ここで、「うまくやる」ってことは消費者のニーズにマッチすることで儲かるってことだから、社会的効用は増すハズだ。
    とまあ、わかりにくすぎた駄文にたいする、せめてもの補足でした(*_*)

  6. 次男 2008-09-15 (mon)

    弟のブログと思って甘えて、追加コメント。
    ロースクール出た人が、法曹資格取らないまま、その能力を生かして起業等しようとすると、多くの場合非弁行為として犯罪になります(厳密に言うと、税理士や中小企業診断士が本来の職掌をはみ出して、法律問題について企業にアドバイスすることも非弁行為にあたることが多い)。
    一方でニッチなマーケットの開発というのは傾聴に値すると思う。

  7. たにちゅー 2008-09-16  (tue)

    非弁行為のラインは難しい所ですね.
    もともとグレー感が大きいと思うけど.
    だから,ロースクールを出た人は,別資格を取るべきでしょう.
    社労士,行政書士,司法書士,建築士,中小企業診断士・・・etc.etc.
    それぞれの業務のなかで法律的助言を全くしないというのは原理的に考えられない.
    その上で,あくまで本業はメインに据える資格で,そこで「ロースクール修了」を+αのスキルと見せる事が出来れば少しは他の同業者と差別化できるのでは?
    そこを差別化として見せられるかは,本人次第(もって行き方次第)だとおもうし,それが出来なければ暗い人間が一杯出るのでしょう.
    非弁行為って元々ラインはグレーですよね.多分.
    本業で非弁行為やったらモロやけど.

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