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[コラム] 言語,貨幣,鉄道,送電網,インターネット

2010-05-26 (wed)|カテゴリー:

これらは似たようなもんだ,

といったら語弊があるだろうか.

 

これらは人間の行って来た決定的な発明で,全て空間と時間の構造を歪曲させてきたモノだと思う.

# 他にもあると思うが・・・

 

・言語

 特に書き文字は,意味の伝達について時空間を超えた.

 今ここの個々の私の感じる経験を,隣の,遠くの,未来の,誰かに伝える.

 歴史が出来る訳だ.

 正倉院の中に残る文章など,そういうものだ.

 言語はそれまで何もなかった空間にある種の意味のトポロジーを生み出したとも言えるだろう.

 ある意味で,人の経験は言語により語られることで個性を失った.

 りんごはりんごでしかない.

 

・貨幣

 価値を貯蔵し,財の意味を変えた.

 財は個別性を失い,貨幣という軸の中で捉えられるようになった.

 ある意味で,全ての財は個性を失った.

 1000円の商品は1000円の商品でしかない

 

・鉄道

 圧倒的に空間の移動時間を短縮した.

  モノの輸送が加速され,他国への侵略が迅速になった.

 空間の支配が容易になった.

 明治時代に鉄道が導入されることによって

 東京大阪間が 14日から 20時間 になったんだそうです.
 その後,現在は3時間ちょっとに短縮されていますが,
 この始めのイノベーションははかり知れません.

 クルマや飛行機は結局この延長線上である.

 クルマは鉄道の弟子で,都市のトポロジーを破壊するのが専門である.

 都市は個性を失っていく.

 

・送電網

 送電網はエネルギーの空間を消し飛ばした.

 私達の都市生活においては,近くで石油がとれなくても,原子力発電が出来なくても

 お金さえ払えば存分にエネルギーを消費できる.

 中東でしか得られないエネルギーを,島国でむさぼり食うことがより容易になった.

 # タンカーとかの方がクリティカルなのかもしれんが・・・.

 

・インターネット

 インターネットは情報の空間を消し飛ばした?

 否,商取引の空間を消し飛ばした.

 実空間の商圏概念がぶっとび,小売りは空間を超えた価格競争に巻き込まれる.

 

 

意味,価値,移動,エネルギー,商取引

 

人間の文化のイノベーティブな進化は,そのほとんどが 時空間の構造を変容させる技術により起こっているように思う.

 

この話しは,立命館大学の制御論・知能ロボット研究で有名な吉川教授と

「ヒューマノイドロボットは普及するか?」

という,議論で盛り上がった時に,いろいろ考えてみた.

 

ヒューマノイドロボットは何を変えるんだろうか?

石黒浩先生のような,遠隔操作ロボットなら,空間を超える tele existence??のだろうが

個人的には,次のイノベーションとして,それだけでは,まだ足りない気がする.

 

ヒューマノイドロボットは広まらない

 

というのは,一つの解なのだが,

 

もし広まるとすれば,それがどういう意味をもって広まるのか?

という点を考えるのは面白いようにも思う.

 

言語,貨幣,鉄道,送電網,インターネット.... うーん.

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