sony インテリジェンス・ダイナミクス・シンポジウム (IDS2006)
と,いうものに出席してきました.
んで,何とか京都に2日ぶりに帰京.
ソニーはさすがの求心力で,聴講に来た人間は1000にちょっとたらんくらいやったと思われる.
ワシは研究で「シェマモデル」という学習モデルを提案してるんだが,ソニーのラボが最近(去年くらいから)シェマという言葉を多用し出していて商標じゃないけど,学術ワードが競合状態.
まあ,あちらさんの方がずっとアピール力強いから,その点は譲りますが.
ソニーは企業だからあんまり学会&論文出さないんだよねぇ.
出してくれると相互作用の機会も増えるのですが.
実際のロボット製作という舞台にそうそうこちらが立てない以上,やりあいにくいわ~.
今回は3回目にあたるんですが,全体的には毎年,少しずつクオリティが
落ちている気がします.(一回目が異常に良すぎたというのが正しい)
その中でも,社会ロボット研究,つまり,人間とロボットを関わらせる事に
ついての発表が二件もあり,それが共に,結構おもしろかったのが印象的でした.
社会ロボット研究は,科学・工学の議論で扱うフレームワークが厳しくて,
自分で考えても関連研究を見ても,まともな知見を導出できる場合が希.
僕は少なくともしばらくは
「この領域はNo Result領域だ」
つまり,研究してもほとんど無為で,結果の出ない領域と暗黙に決めて居たのですが,
今回の二件の発表は,その,右も左も見えない世界を執拗に攻めた先生方により
「ちょっと明かりが点り始めたかも・・」
と,思わせてくれる内容でした.
まだまだ「とんでも」な見られかたをするし,研究する人はそのくらいの覚悟が必要な領域ではあるとおもいますが.
ぼくは,まだ,その手の問題に正面からぶつかる覚悟はないですね.