低炭素社会に向けたリーサルウェッポン 「アメハラ防止法」の提言
(造語)アメハラ![]()
「雨の日に遅刻したり休んだりした人を激しく叱責したり・懲戒する類のハラスメント行為」
はい.入り組んだ問題にナカナカ実現不能だけど,
シンプルで多面的な効果をもたらすソリューションを提供するのが趣味の
たにちゅー です.www
まじめ半分,冗談半分で読んで下さい.![]()
でも,持続可能社会をまじめに考えるなら,無い話しではありません・・・・.
シンプルなモノほど,入り組んだ,社会制度の中では,
かなえて頂けないのが,こまった現実社会の実態なのですが.
まず,低炭素社会=脱石油 ということを前提とします.
これに対して,大きなポイントが二つ
・脱 火力発電
・脱 自動車
です.
後者はモータリゼーションの弊害で,都市に多くの問題をあたえていることから,
都市交通の面からしても大きな問題です.
僕の技術的な意味でのソリューションは 日本(エネルギー安全保障),京都(観光行政,知識産業) ということを前提にすると
・脱 火力発電 => 太陽光発電+自律分散型スマートグリッド
・脱 自動車 => 自転車
となるわけです.
で,これら両方にそれぞれ,それなりにコミットしている訳なんですが,
この両方のスキームに共通した天敵がいます.
それは,「雨」です.
太陽光発電+自律分散型スマートグリッド
太陽光発電で生まれた電力を住人の生活行動にあわせて,柔軟に蓄電・融通しあう事で消費する
自律分散型スマートグリッドは
蓄電池で短時間的な電力消費を平準化し,相互融通で個々の世帯,事業所間の電力消費の平準化を行ないます.
これにより,地域全体として,分散的に太陽光発電の生産パターン+他の発電 が,全体としての消費パターンに大体合致すれば,それなりの運用が可能と思われます.
しかし,天敵は「雨(含む曇り)」です.
雨が降った日は,ほとんど全く発電しません.
故に,この時の消費電力が通常通りであれば,
やはり,一日以上の電力をまかなう巨大な蓄電装置か,
その日のピーク電力を補うだけの電力会社による系統電力からの供給が必要になります.
もちろん,他のソリューションもあり得ますが,多分コスト高でしょう.
水力を限界まで回すというのもあるでしょうが・・・・.
自転車都市・京都
京都のようなコンパクトな街は自転車の効率が非常に高いです.
実際問題として,都心部では,どんなモビリティより速く移動できます.
そして,消費空間,環境負荷共に徒歩を除くどんなモビリティよりも優秀です.
というわけで,自転車がいいんですが,
道路管理の責任や自転車への偏見,その他,ソーシャルで人間的なファクターを除いて
純粋に技術的な問題で,自転車利用を阻害する天敵が「雨」です.
雨が降ると,自転車はやっぱり危険ですし,レインコートを着て走るのもやっぱりあんまり
よくありません.
出来る限りの道に屋根をつけるというアプローチもあるのですが,コスト高です.
そのため,自転車利用が進む他の先進国では,自転車環境の整備と共に
雨が降ったときの代替手段としての公共交通整備をするそうです.
なんだか,二重投資なかんじがして,その有用性が確かでも
理解が無い人に
「じゃあ!自転車を有効活用するのをやめよう!」
といわれそうですね.
さて,このように雨はやはり,私達が持続可能社会を支える技術と生きようとした上で,
これまで通り自然の変化を無視した近代的行き方を続ける際に,そのギャップを責め立ててきます.
ここで,思い出すべき重要なキーワードが
「晴耕雨読」![]()
でしょうwww.
そう,農業が主だった時代.
雨の中で,私達は外で働かなかったのです.
実は,もし,
「雨が降ったら,家で休んどくわ」
という,ゆるい,自然と共にある行き方が出来れば,
上記,雨天時の代替エネルギー,代替交通手段の整備は,行なわずに済む,
行なうとしても,コストは相当に抑えられます.
ちなみに,
業務対応についての天候リスク成分が生まれ,時間に余裕を持たせる必要が現われます.
全体的に,業務時間は減らさざるを得ず,GDP的には下がるでしょうが,
適度な休養が生まれ,
また,太陽光発電の特性に応じた生活パターンが,もっとも経済的にも有利になってくることから
早寝早起きが意義深くなってきます.
さらに,自転車で適度な運動が確保されます.
これにより,社会保険料の減少が見込まれます.
# もともと自転車施策はアメリカなどで,医療費を抑えるために取り組まれた事例もある.
さらに,原油の輸入が相当量おさえられますから,マネーの対外流出も抑制されます.
電気を県外の電力会社から買う必要がなくなりますから,その点でも地域からの
マネーの流出も防げます.
家計は,自動車の購入が不要になれば,その分を別の消費に回すことができ,
減価償却を含め月数万円程度の大きな家計負担の減少が見込まれます.
# もちろん,別途,構造変化の為の費用負担は必要になりますが~
という世界を実現する為には
「あいつ何で今日来てへんねん!」
「いやー,スゴイ雨ですからねぇ~」
「うーん,そらしゃーないわな」
というような,余裕のある,心の持ち方が大切になるのではないでしょうか?
モチロン,ビジネス・産業界からは
「そんなんやっとったら,やってられん」
という声があがるんかもしれませんが,
要は,その辺りは
チキンレースからいつ抜け出すか,ナッシュ均衡を如何に脱するか?
現在の局所最適探索から,如何に30年後の技術状態に合わせた,社会を先手をうって
構築するか,という議論が,上のレイヤーでは必要になるわけです.
ルール作り と いかにプレーすべきかは,また少し違う次元の話しです.
如何に技術がすすんでも,
私達が有機的な生命のネットワークの一部である限り,
全ての制約から解放されることはありません.
で,そんな雨の日に休む社員に寛容な未来社会では
「雨の日に遅れてきた社員に,酷くあたったら,それって,既にハラスメントだよねー」
的文化が生まれているわけです.
このハラスメントを
(造語)アメハラ
「雨の日に遅刻したり休んだりした人を激しく叱責したり・懲戒する類のハラスメント行為」
と,勝手に名付けますwwwww
逆に言えば,この文化がつくられることで,これらの環境適合的なシステムの導入は
効果的になるわけです.
ということで,
このアメハラを防止する,雨の日に休みやすい社会環境を作ればいいわけです.
結局,どんなに技術がすすんでも,環境適応的というのは,
お天道様と共に生きる時に最もハイパフォーマンスになる
ということだとオモワレます.
その中で,どれだけ,エネルギーを使って文明を維持できるかということですね.
地面に向いて,化石燃料の幻想に翻弄された2,300年は終わりを告げるわけです.
これからは,お天道様と共に歩んで参りましょう.
かなり,未来形なわりにアナログな施策ではありますが,
アメハラ防止法
を提言しますwww!!![]()
ちょっと,言ってみたかったので~.

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