239 学者のウソ
ソフトバンク クリエイティブ
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言論責任保障の仕組みは面白いと思います
文系・理系をまたぐ「学者のウソ」。
「特権左翼」と「免罪符」
告げ口小学生
定期的に出版すべき
同僚のS先生にお借りしました.
なかなか,よかったぞ!
「ウソ」というべきなのか,なんなのか.
一読しておいた方がいいかもしれません.
学者をやっている人間なら,「学者」の世界に必ずしも「真実への奉仕者」としての学者の姿以外の生活的,社会的,権威的,経済的,政治的成分が紛れ込む実態にそこはかとなく気づいたりスルのですが・・・,
一般の方は,逆に「専門家の言うことは絶対に正しい」というような,
権威付けに基づく認識バイアスをたれている事がある.
そんな,認識を改める,ある種の啓蒙書としてこの本はなかなかいいのではないだろうか?
ちなみに,世の中自体に「絶対に正しい」って言説は(まず)ありません.はい.
理系のウソ,文系のウソといったように,ドメインを分けながら議論しているところもいい.
帰納主義の困難,非線形の罠というところで,なかなか,的を射ているというか,僕の中ではすでに常識的見解なのだが,よく考えていると世の人にはあまりちゃんと認識されていないだろうという話は,「自然科学の困難」というところで論じられている
というあたりだ.
一昔前は,こんな話題は「科学哲学」の人か,「統計学」(もしくはその延長線上にある機械学習)の人でもないかぎり,あまり触れられない話題だったかもしれないが,
実証科学が持つ,これらの困難を知らなければ
「私達人間はどこまで科学に頼って良いのか?信頼して良いのか?」
を見誤ってしまう.
現代で,科学に関わらない人は既にいない.
みな,どこかで科学による実証の成果や,言説を消費者として利用している.
それが,変に「権威化」することで,学者のウソ が生まれるのだろう.
本書で一番ヒドイものの一つと指摘される(本書だけじゃないけど・・・)
のは女性学での統計操作などだろう.
データ捏造は 自然科学者の方が,操作したかしないかが明らかなために,取り上げられやすいが
社会,経済的データからの操作はよりたやすい.
官僚的,権威的,政策的な影響を狙う学問では,既存のデータを,取捨選択することで「自分の主張したい事をはき出す」操作が可能となる.
政治に学者がからむのは昔からある話だが,
結局,そこに対して責任をとるのかどうかが,
政治家と学者の違いだ.
諮問委員会や審議会に入った学者やデータを出した学者が訴追される事は少ない.
それって,民主主義のゆがみじゃない?と思ったりシマスよね.
著者は別に科学倫理の専門家というわけではないようなので
細かい部分についてはおいておくとして,
なかなか,分かりやすく,問題点を指摘している本だとおもいました.
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