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238 偽善エコロジー - 「環境生活」が地球を破壊する

2009-10-22 (thu)|カテゴリー:

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)
武田 邦彦
幻冬舎
売り上げランキング: 10281
おすすめ度の平均: 3.5
3 民主選んだ国民満足ですか?90年比25%減
5 偽善エコロジーの偽善
1 びっくりしました
4 感謝する気持ち
5 「エコ」は便利な免罪符

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「たかじんのそこまで言って委員会」での出演や「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks)

で,随分有名になった 武田邦彦氏の 新書が出たので読んでみた.

 

環境保護運動や,特に最近のエコブームではウソが多い.

というか,誤りも多い.

 

物事は多面的に見ないといけないが,意図的もしくは考え不足で視野を狭めてエコといいながら,環境に負荷をかけているばあいや,もっと大切なものを犠牲にしている場合もある.

 

武田氏の論には賛否もあろうが,学者としての「気概」は感じるのだ.

つまり,完全なる実験系が構築できない科学研究では,完全なる真理というのは分からないし,

データと理論を積み上げていくしかないのだ.

 

政策や行政は必ずしもその心でデータを扱わない.

議論を組み立てる為にデータを選択する.

もちろん、学者だって,ある程度は,それをやるときはある.

しかし,目指すところは強引な政策の遂行などでは,絶対に無く,学究の一つのプロセスとしてだ.

 

主張すべき論理を構築するためには,その論理を補強するデータを提示するのは当たり前だ.

もちろん,それが反証されてしまうような,データが存在すればその論理は棄却されるべきだが,

残念なコトに,よのなかそんなゼロイチの世界ばかりでもない.

 

実際の系はノイズ,コントロールできない外部の変数に満ちあふれているし,得られるデータも十分では無い.

故に,系が複雑になれば,両論が残ることは 自然だ.

 

さて,

となると,大半の人や行政の人がAといっていても 実はBというコトも大いにある.

日本人の悪いクセ 「お上を中心にした空気の支配A」 が強まったときに, しっかりとBの可能性を主張するのは,真理に仕える学者の本分だろう.

 

で,ほんとに,最近のエコブームで あやしいこと が多いのは 腹立たしい事です.

 

現在のエコブームは エコロジーブームじゃなくて,エコノミカリィに歪曲された擬似エコロジー消費ブームのような感じだ.

多分,エコブームのエコはエコノミクスのエコなのだろう.

# エコロジーじゃなくて 「エゴ」ロジーだ,なんて言う人もいるわな.

 

さて,毒づくのはこのくらいにして,

 

本書ではコラム形式で様々な主張がなされている

 

常識と化している,有名どころもあるが,例えば

 

レジ袋をつかわない,割り箸をつかわずマイ箸をもつ,バイオエタノールをつかう,

温暖化はCO2削減努力で防ぐ,冷房28度にして温暖化防止,ダイオキシンは有害だと考えてぜったい出さないようにする,

プラスチックをリサイクル etc.etc.

 

こんなことは,ほとんど全て意味がない,無駄,または逆効果だというのだ.

 

「そんなむちゃくちゃな!?」

 

と思うかもしれないが,それで内容を読まず「非常識だ」と武田氏の論を否定する人は, 科学・理性の人ではなく, 権威の人だろう.

少なくとも,理性の人であると,思う人はそんなことがあってはならない.

学生のみんなもそうだ.

 

さて,では読んでみると,

なかなか筋が通っている. 論理的には「なるほど!」と思わせることが多いし,

回りを見回してみて,思いをはせてみて,「確かに」と思うことが多い.

# 全てを肯定するわけではないが.

 

かたや,メジャーな世論を形成している方の意見は最近,クルマの「エコがえ」だの,

「エコポイント」だの,どうかんがえても経済対策だとしか思えない,エコが舞う.

どうも,つっこみどころ満載,論理の補強が求められる点がおおい.

 

 

木の消費について,まずは,土地の木々をしっかり使うことが重要で,

ご飯は残さず食べる事が大切で,

石油はいつか無くなる.ので,石油発のCO2はいつか出なくなる.

# 石炭がまた大量にCO2だしちゃうからコレは問題なのかもしれんが・・・

 

まぁ,なんしょ,大きな話です.

 

ある意見があるときには,逆の意見を考える.

そしてそれぞれの理論を補強する材料とロジックを吟味する.

 

そういうものであってほしい.

 

別に環境問題は,安全保障や人権の問題にくらべたら,論じやすい問題でし.

核保有について,自由な発言がしにくい風土が日本にあるのは,まだ,仕方ない面もあるが,

# 世界唯一の被爆国であったり,その他もろもろ御座いますので・・・

環境問題やら,いくらでも議論すればいい.

 

その意味でも,疑問符を投げかける武田氏の言葉に耳を傾けるコトは

是非とも,していただきたい.

 

どの本でも良いですが,読んでいただきたい本ですネ.

 

ちなみに,CO2の話が抜きになっても石油依存の経済は避けるべきで

温暖化がどうでも良いという話になっても,僕は太陽光発電のある程度の普及や,

自動車を降りて自転車に乗り換えること,ライフスタイルの転換は

進めて行くべきだと思いますヨ.

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COMMENTS コメント

  1. tanuki 2009-10-23 (fri)

    この武田先生の話は,細かい突っ込み所はともかくとして
    大筋では同意できる内容が多いよね.
    ただ,科学的事実とは別に,政治的都合ってのもあって,
    今の社会では政治的都合が優先されている気がします.
    「CO2排出量削減≒石油消費量削減」であって,
    オイルマネーが大きな影響力を持つ現状では,
    他国以上の金銭的な負担なしに石油依存度を
    下げたいというのが先進国に共通なので,
    CO2削減が都合よく利用されてる感じだよね.
    石油より安いエネルギーが無い現状で,
    発展途上国にも石油使用量を減らしてもらう
    仕組みとしては,CO2排出量取引はよくできるよ.
    ついでに,オイルマネーの一部を,
    排出枠を持つ各国政府が徴収できるし.

    温暖化の原因がCO2であっても,
    CO2削減以外の方法で地球を寒冷化させる
    (気温を下げる)方法はいっぱいあるわけだし,
    地球を寒冷化させるのはCO2削減よりはるかに簡単なのに,
    その方法が表の世界ではまったく議論されてないのは,
    先進国の本当の目的が温暖化防止ではなく,
    石油使用量削減だからだろうね.

    10年ぐらいして,排出量取引を使った
    オイルマネー徴収の仕組みが上手く機能したら,
    CO2削減なんて誰も言わなくなると予想します.

    それでも,限りある石油の無駄使いを減らす努力は,
    個人的に続けるよん!
    不要なエコ製品は意地でも買いません!

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