238 偽善エコロジー - 「環境生活」が地球を破壊する
幻冬舎
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偽善エコロジーの偽善
びっくりしました
感謝する気持ち
「エコ」は便利な免罪符
「たかじんのそこまで言って委員会」での出演や「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」
で,随分有名になった 武田邦彦氏の 新書が出たので読んでみた.
環境保護運動や,特に最近のエコブームではウソが多い.
というか,誤りも多い.
物事は多面的に見ないといけないが,意図的もしくは考え不足で視野を狭めてエコといいながら,環境に負荷をかけているばあいや,もっと大切なものを犠牲にしている場合もある.
武田氏の論には賛否もあろうが,学者としての「気概」は感じるのだ.
つまり,完全なる実験系が構築できない科学研究では,完全なる真理というのは分からないし,
データと理論を積み上げていくしかないのだ.
政策や行政は必ずしもその心でデータを扱わない.
議論を組み立てる為にデータを選択する.
もちろん、学者だって,ある程度は,それをやるときはある.
しかし,目指すところは強引な政策の遂行などでは,絶対に無く,学究の一つのプロセスとしてだ.
主張すべき論理を構築するためには,その論理を補強するデータを提示するのは当たり前だ.
もちろん,それが反証されてしまうような,データが存在すればその論理は棄却されるべきだが,
残念なコトに,よのなかそんなゼロイチの世界ばかりでもない.
実際の系はノイズ,コントロールできない外部の変数に満ちあふれているし,得られるデータも十分では無い.
故に,系が複雑になれば,両論が残ることは 自然だ.
さて,
となると,大半の人や行政の人がAといっていても 実はBというコトも大いにある.
日本人の悪いクセ 「お上を中心にした空気の支配A」 が強まったときに, しっかりとBの可能性を主張するのは,真理に仕える学者の本分だろう.
で,ほんとに,最近のエコブームで あやしいこと が多いのは 腹立たしい事です.
現在のエコブームは エコロジーブームじゃなくて,エコノミカリィに歪曲された擬似エコロジー消費ブームのような感じだ.
多分,エコブームのエコはエコノミクスのエコなのだろう.
# エコロジーじゃなくて 「エゴ」ロジーだ,なんて言う人もいるわな.
さて,毒づくのはこのくらいにして,
本書ではコラム形式で様々な主張がなされている
常識と化している,有名どころもあるが,例えば
レジ袋をつかわない,割り箸をつかわずマイ箸をもつ,バイオエタノールをつかう,
温暖化はCO2削減努力で防ぐ,冷房28度にして温暖化防止,ダイオキシンは有害だと考えてぜったい出さないようにする,
プラスチックをリサイクル etc.etc.
こんなことは,ほとんど全て意味がない,無駄,または逆効果だというのだ.
「そんなむちゃくちゃな!?」
と思うかもしれないが,それで内容を読まず「非常識だ」と武田氏の論を否定する人は, 科学・理性の人ではなく, 権威の人だろう.
少なくとも,理性の人であると,思う人はそんなことがあってはならない.
学生のみんなもそうだ.
さて,では読んでみると,
なかなか筋が通っている. 論理的には「なるほど!」と思わせることが多いし,
回りを見回してみて,思いをはせてみて,「確かに」と思うことが多い.
# 全てを肯定するわけではないが.
かたや,メジャーな世論を形成している方の意見は最近,クルマの「エコがえ」だの,
「エコポイント」だの,どうかんがえても経済対策だとしか思えない,エコが舞う.
どうも,つっこみどころ満載,論理の補強が求められる点がおおい.
木の消費について,まずは,土地の木々をしっかり使うことが重要で,
ご飯は残さず食べる事が大切で,
石油はいつか無くなる.ので,石油発のCO2はいつか出なくなる.
# 石炭がまた大量にCO2だしちゃうからコレは問題なのかもしれんが・・・
まぁ,なんしょ,大きな話です.
ある意見があるときには,逆の意見を考える.
そしてそれぞれの理論を補強する材料とロジックを吟味する.
そういうものであってほしい.
別に環境問題は,安全保障や人権の問題にくらべたら,論じやすい問題でし.
核保有について,自由な発言がしにくい風土が日本にあるのは,まだ,仕方ない面もあるが,
# 世界唯一の被爆国であったり,その他もろもろ御座いますので・・・
環境問題やら,いくらでも議論すればいい.
その意味でも,疑問符を投げかける武田氏の言葉に耳を傾けるコトは
是非とも,していただきたい.
どの本でも良いですが,読んでいただきたい本ですネ.
ちなみに,CO2の話が抜きになっても石油依存の経済は避けるべきで
温暖化がどうでも良いという話になっても,僕は太陽光発電のある程度の普及や,
自動車を降りて自転車に乗り換えること,ライフスタイルの転換は
進めて行くべきだと思いますヨ.



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tanuki 2009-10-23 (fri)
この武田先生の話は,細かい突っ込み所はともかくとして
大筋では同意できる内容が多いよね.
ただ,科学的事実とは別に,政治的都合ってのもあって,
今の社会では政治的都合が優先されている気がします.
「CO2排出量削減≒石油消費量削減」であって,
オイルマネーが大きな影響力を持つ現状では,
他国以上の金銭的な負担なしに石油依存度を
下げたいというのが先進国に共通なので,
CO2削減が都合よく利用されてる感じだよね.
石油より安いエネルギーが無い現状で,
発展途上国にも石油使用量を減らしてもらう
仕組みとしては,CO2排出量取引はよくできるよ.
ついでに,オイルマネーの一部を,
排出枠を持つ各国政府が徴収できるし.
温暖化の原因がCO2であっても,
CO2削減以外の方法で地球を寒冷化させる
(気温を下げる)方法はいっぱいあるわけだし,
地球を寒冷化させるのはCO2削減よりはるかに簡単なのに,
その方法が表の世界ではまったく議論されてないのは,
先進国の本当の目的が温暖化防止ではなく,
石油使用量削減だからだろうね.
10年ぐらいして,排出量取引を使った
オイルマネー徴収の仕組みが上手く機能したら,
CO2削減なんて誰も言わなくなると予想します.
それでも,限りある石油の無駄使いを減らす努力は,
個人的に続けるよん!
不要なエコ製品は意地でも買いません!