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233 はじめての構造主義

2009-09-21 (mon)|カテゴリー:

はじめての構造主義 (講談社現代新書)
橋爪 大三郎
講談社
売り上げランキング: 11139
おすすめ度の平均: 4.5
5 構造について
5 相対化という名前の薬であるということ
5 わくわく
4 「構造」って何?
4 分かりやすい!

 

 

「はじめて」じゃ無いんですけどね.もちろん僕は.

友人が捨てそうになっていたのを中古でもらったのをほったらかしてたのを

読んでみました.

中心はレヴィ・ストロースの親族の基本構造についての話なんですが,そこから構造主義のイメージについて書いています.

僕が構造主義に最初に触れたのは,確か修士一回生の時によんだ,ちくま新書の「レヴィ・ストロース入門」なんですが,

「ははぁ,なるほど」レヴィ=ストロース入門 (ちくま新書)

と思ったモノです.

当時は,「レヴィ・ストロース」って響きが 「なんかカッケェ」

という日本人が西洋思想に 頭悪く ひきずりこまれる 典型のようなモチベーションで読んだのですが,難解と呼ばれたりする構造主義は僕の頭の中にすすっと入ってきました.

理由はいくつかありますが,

もともと,構造主義を難解だというのは,理数系の素養があまりない日本人哲学者におおいということ.

レヴィ・ストロースの親族の基本構造自体, ブルバギ,特にアンドレ・ヴェイユの影響も受けているだけに,基本的な代数学の感覚が必要になる.

とはいえ,実際には理学部一回生でならう代数学入門 程度でいいんですけどね.

 

レヴィ・ストロースのカッコエエところは, それまで曖昧模糊としてきた,人類学,広くは社会学,人間科学の世界に,その奥底に 骨格構造としての 変換群のような形式を見いだす事も,出来うることを示した事ではないでしょうか?

そして,その「肉のそぎ落とし方」を,ドラスティックに発展させて 神話の分析にはいっていくところで, 科学者からは 「ちょ,ちょっとまてや」的感覚を持たれてしまうことになるのだと思いますが.

 

僕のモチベーションと非常に共通するのは,

システム科学だの,オートポイエーシスだの口走ってる僕の

構成論的アプローチのモチベーションは,

その実体に依存しない,計算論的プロセスとしての骨格構造を異なる現象間に見いだしえる

というところにあるのであって,

そういう感覚の,成功事例を作ったのがレヴィ・ストロースの親族の構造だと思ったりするわけです.

 

この本自体は,すでに20年ほど前の本なのですが,

特段,これ以降「構造主義」に展開があったわけでも無いと思うので

問題なく読める本だと思います.

 

レヴィ・ストロースにはモースの「贈与論」やデュルケムの「分業論」が影響を与えたと述べられてます.

モースの「贈与論」は

0059 愛と経済のロゴス « 谷口忠大HomePage (たにちゅーのHP

以来,ずっと引っ掛かっていて,現代社会のさまざまな面で貨幣経済にのっかりきらないコミュニケーションを切り取るために重要だなぁとおもっているので,また,勉強してみたい.

また,デュルケムは,最近,読んだ本でも何度か出てきて,気にかかっている.

 

あと,構造主義の他の人,特にフーコーなんかは,ずっと,まったく読まずにほったらかしてるので,またよまなアカンなぁ と思ったのでした.

 

え?なんで,そんなの読むのかって?

 

教養ですよ,教養.

学者ですから.・・・・・一応.

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