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200 オートポイエーシスの教育

2009-07-15 (wed)|カテゴリー:

オートポイエーシスの教育―新しい教育のあり方 (近代文芸社新書)
山下 和也
近代文芸社
売り上げランキング: 170560
おすすめ度の平均: 4.0
4 “攪乱”としてですが。

 

 

200冊目はなんか,特別な本にしようかとおもったけどヤメタ.

山下先生の講演を3月に聞く機会を得たが,ずっと自分の書いた原稿を読み続けたはってビビッた.

「書き物」の分かりやすい人が「話」も分かりやすいと言うことは必ずしもないらしい.

 

本書は新書でオートポイエーシスのシリーズを書き続けている山下先生が教育について書いたもの.

オートポイエーシスは日本では河本英夫がよく書いているが,最近山下氏が追いかけている感じがする.

# タイトルに含んでなくて良いなら西垣先生の書籍を薦めたいが・・

しかし,内容的には方向性が違って,河本氏は現代思想バリバリでつきすすむが,

山下氏はオートポイエーシスのニュアンスを分かりやすく語り口調で説明しようとする.

純化されると共に,簡略化されているような気もするが・・・.

 

オートポイエーシスの教育 といえば,予想通り 系の自律性を前提にしていかなる教育が可能かということがつらつらと書かれてる.

西垣の基礎情報学にも詳しいが,オートポイエーシスの視座に立つと,情報は外部から内部に流入させる事が出来なくなる.全ては攪乱にすぎず,システムの作動に影響を与える程度にしか作用しない.

これは,本来教育の現場にある状況を上手く既述しているのだ.

 

というより,構成主義の文脈から言えば,オートポイエーシスの前にピアジェだよね.

radical constructivism的にはグレイザースフェルドだって居るし.

 

オートポイエーシス的な発想から教育を語るのって,別に新しくもない.

まぁ,何事も,重要なコトは何人も何回も言うべきであり,その意味で本書の存在はよい.

ただ,山下氏の論法の中でしばしば,

「私の言う○○とはルーマンの○○とは異なる」

とか

「私の言う○○は河本の○○とは異なる」

のように,語彙を自らの論理の中で限定する向きがあるが,

結局のところ厳密なところはよく分からなかったりする.

 

まぁ,それが哲学っちゃ哲学なんだが.

オートポイエーシスについて書く人間はまだまだ少ない中.そのあたりのご用についてはイイカンジの連携,相互関係の解説をして欲しいものだ.

 

さて,この認識の下,教育はどうかわれるのだろうか?

 

ちなみに,教育なら,おいら,

デューイだよね. プラグマティズム!! そことも通底しているんだよね.

ピアジェ,パース,デューイ

プラグマティズムにはどっか構成主義的なニュアンスがあります.

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COMMENTS コメント

  1. 山人 2009-07-29 (wed)

    拙著の紹介ありがとうございます。三月の知能シンポジウムに来られてたんですか?声かけてくれればよかったのに。ちなみに、原稿読み上げは文系の発表スタイルです。ご質問おありでしたら、メールででも、拙ブログ「オートポイエーシスの黒板」のコメントにでもどうぞ。

  2. 山人 2009-12-25 (fri)

    新著『オートポイエーシス論入門』(ミネルヴァ書房)が出ました。よろしかったら、手に取ってみてください。

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