0191 ヒトラーの経済政策
祥伝社
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シャハトの罪ヒトラーの罪
ナチス礼賛には無理がある
反感をいだかないでください
中国はナチスにそっくりな気がしました。
非常に新鮮な知識を得た思いですしばらく,ひっかかっていた内容だ.
物事を一面から見ないのはキライ.
そして,世の中の歴史認識はしばしば一面からしかみない.光が有れば影の部分,影があれば光の部分をみたくなるのは,僕が学者だからか,もともと天の邪鬼だからかはわからない.
本書はヒトラーのポジティブな面を捉えた書である.
欧米で出版したらどんな反応になるのかはしらんが・・・・
ウィキペディアの記事などでも,指摘されているが,
初期ナチス政権のポイントは経済復興にある.![]()
http://ja.wikipedia.org/wiki/アドルフ・ヒトラー
ヒトラーは悪の象徴,まるで魔界から降臨して,世界を混乱させた独裁者,民衆は騙された!
かわいそう!みたいになってるが,そら全然ちがう.![]()
ヒトラーはあくまで民主主義が生んだ”首相”なのだという点こそ,現代社会がわすれていけないことだし,
本書が語るように戦争と経済の切っても切れない関係こそ,第二次世界大戦にころがりおちる世界の流れのなかにある.
日本にしろドイツにしろ,二次大戦にころがりこんだ大きな原因は”経済”にあることは重要であり,それにアメリカの欲望が噛んでいる事も大きなポイントである.
日本の場合は,明治維新以降 列強に連なりたいという欲望から拡大政策でグイグイいってしまった面もあるし,明治欽定憲法で軍隊のポジションを天皇の直下にぶら下げてしまったという,制度上の不備があると思うが,
ドイツの場合は,第一次大戦の尋常ならざる賠償額や,徹底した懲罰的貿易規制,さらにはウォール街発大恐慌に追い打ちをかけられ,ハイパーインフレ.
とにかく,踏んだり蹴ったりどころか,・・・・ホント大変.
その中で,良く耐えたという面もある気がするし,近隣の大人げない行動が,二次大戦を生んだといえなくない.
歴史の勉強をしてると,謎なのが,よく第一次大戦・ベルサイユ条約でここまでコテンパンにされたドイツが,第二次大戦でフランスやイギリスをボッコボコにするまでに回復出来たなぁという事だ.
このポイントは余り習わないので,しらん.
僕は日本史選択で世界史選択じゃないけど,世界史選択でもならうのかな??
ならわねーんだろーなー.
結局,その針の穴に意図を通すような難しい経済政策運営を行って,経済を急回復させたのが,ナチスの経済政策
だったわけなのです.
特に金融・財政担当だったシャハトの業績がすごい模様.
しかし,途中で軍備拡大を急ぐヒトラーに外され,それ以降,ナチスは下り坂におちるわけですが・・・.
失業率600万人でたのを,ほぼ3年で解消してしまうという辣腕.
計算され尽くした公共事業,アウトバーンの構築.
なんと公共事業額のうち46%が労働者への人件費として分配されるように計算されていたらしい・・.これにより,市中での消費も活性化されるわけです・・・.
大方のイメージとことなり,減税政策を行いさらに,福利厚生を激しく充実,日本に何十年先駆けてるかわからないアスベスト対策,従業員の健康診断の義務化!8時間労働,有休取得の徹底!
少子化対策!フォルクスワーゲンの支援!![]()
とにかく,ナチス前半は,失業者に公共事業で職を与え,経済を活性化させるとともに,国民の感情を穏やかにし,治安を回復する.
そして,賠償金や膨大な負債の中,シャハトが職人芸の財政運営で資金調達を行う.という,内政重視によって,ナチスは国民の気持ちをがっちりキャッチしたんですね.
![]()
そこがポイントなわけだ.
民主主義国家で権力を握るためには,「理由」があるのだ.
ナチスについては,あまりに「悪」の面を強調しようとする戦後の洗脳(?)のおかげで,アンネの日記的な部分ばかり強調されるが,
ストーリーは通して読まないと,将来への教訓にはならないし,学べない.
ユダヤ人の虐殺 という点だけならば,そんなことは日本ではほぼあり得ないので,
なかなか学ぶ機会もないように見えるが,ソコにいたるプロセスでは,類似の状況が散見される.歴史に学ぶ際には,しばしばタブーが邪魔をする.
本書の書く事実のみならず,スタンスをどこまで酌むかは意見が分かれるところかもしれないが,多分に重要な点を含んでいると思う.
しかし,こういうことって,もし公的な立場になったら言いにくくなるんだろうなぁ~.



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