0081 生物記号論―主体性の生物学
京都大学学術出版会 (2006/11)
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これまた,結構アタリでした.
こんな先生が,京大に居られたとは・・・・つゆ知らず・・・.
これまた前回の学術創成MTGで門内先生が「最近,京大学術出版から生物記号論っていう本がでてて驚いて買った」
という話をされていて,「え?まじで?」と思って,ルネで見かけて買いました.
ウィルス研の教授だったらしく,今はもう名誉教授.1924年生れらしいので,もう,80歳くらいですねえ.
生物記号論というので,ん?シービオク?ユクスキュル?と,おもったら,寧ろホフマイヤー(生命記号論)
な感じでした.
まあ,英語にすればbiosemioticsなんで一緒なんですけどね.
分子生物学をベースに研究業績を重ねられた後に,記号論研究に目覚められたらしく,分子生物学のベースもしっかりしておられて,
なかなか面白い.
分子生物学の持つ徹底した還元論的な思考に,不足を感じつつ,その枠組みでは限界がこようとの考えでつらぬかれてます.
しっかり,理系的研究で進められた方らしく,文系的な曖昧な世界をしっかり漕いでいく論述の面では,なにか緩さも感じましたが,
「人工生命の議論をさけて,生命はもはかたれない」とか,分子生物学をガッツリやってる方がそういってくれたら「こちら(創発屋)
はお涙ホロホロですよ」的な発言もありつつ,結構,好奇心旺盛に,
脱科学的な領域までも貪欲に取り込んでいかれている感じが好感を持てました.
しかし,まあ,全てに賛同というわけではないですけどね
.
特に,僕が今回の学術創成や現在の学術振興会のプロジェクトで議論を進めようとしている,「創発システムの自然な次」
(移動知とは違う意味でね.)的な構想のコア的な考え方の部分をシェアしてくださっているかに見える記述があり,
多少燃えました
.
それは,富田先生が出す,ES細胞の分化誘導の話を,自律適応系と記号論の枠で捉える度に思う話なんですけど,
P.107より
信号分子系と人間の言語との類似は偶然のことではなく,両者の諸特性に共通性があるからだと思います.
どちらも意味の創成と伝達にかかわること,自己組織的なシステムとして完結しながら柔軟で,変化を許容する開放性がある,
などの同型性が感じられます.
とのこと.
うん.
ざくっというと,人間の記号過程と,生命の記号過程に同型性を見出すことで,システムとしての同型性を見出して,
記号過程をその本質とした自律適応システムの構造を描けないかっていうのが野心だったりするんですけど
.(さすがにそこまでの野心は申請書には書いてないけど.)
細胞分化を解釈項の変化とみなして,分子生物学で焦点を当てている,細胞内部の反応経路を見ずに粗視化して議論を組み立てる・・・.
人間の学習でわざわざニューロンのカルシウムチャンネルの話とか教育学で論じないように・・・.
まあ,ただの妄想なんで,
放置しておいていただいて結構ですが~
.
こりゃー,ボスに推薦して招待講演にでも来ていただかないとイケマセンネー
.



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tanuki 2007-07-02 (mon)
【祝】読書日記ランキング3位!!!\(≡∩_∩≡)/
たにちゅー 2007-07-03 (tue)
あざーーす!!