0067 活動理論と教育実践の創造 ~拡張的学習へ
関西大学出版部 (2004/04)
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ラボで組織関係の書籍紹介の勉強会を立ち上げた.
その一発目で紹介した本をこっちにも書いておくなり
.
関西大学・山住教授による力作.
ユーリア・エンゲストロームの「拡張による学習」の紹介者のようだが,ユーリアによる第三世代の活動理論にのっかった,
「発達的ワークリサーチ(developmental workresearch:DWR)」に基づいて研究をされている.
先にユーリア著の「拡張による学習」を理論書として訳出されておられるが,僕もよんだところ欧州人の理論書らしく,言葉遣いが難しく,
どうも頭に入らなかった.
本書は,それを蹈襲しつつも,山住先生が実際にやられた実践的な研究活動なども書かれていて,
ユーリアのオリジナルの拡張による学習よりかは,まだ,イメージがわく.
本書の中で指摘されている,学校教育システムの駄目っぷりは頷くものがある.
本書では,ヴィゴツキー歴史から活動理論に入り,のちにユーリアの理論までちゃんと順を追って説明していく.
地味に,ユーリアの本を読むよりわかりやすいかもしれない.
発達的ワークリサーチのような質的研究は,理系の俯瞰的に現象を記述するスタイルとは決定的に異なるし,
科学としての立ち位置すら明確でない.
しかし,組織全体を変えるためにも,ローカルな活動にコミットする事で実践的に変えていくという理論の基礎は,
現実世界のダイナミクスをよくとらえており,納得しきりな感じだ.狭量に科学的手法にこだわるよりも,
実践的学問としてはこのようなアプローチが良いように思う.
ただ,本文を読んでいて,なんか実践のわりには言葉が哲学的に回りくどいなあと思いました.
活動理論&発達的ワークリサーチについてはもうちょっと砕けた本ででももう少し勉強したいなとおもったのでした.
たにちゅー


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