0073 こころの生態系 日本と日本人,再生の条件
講談社 (2000/10)
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人間の心という自然について
異なる立場から見たこころ
臨床心理学者,哲学者,宗教学者,日本総研の4人のパネルディスカッション,インタヴューをまとめたもの.
これからの日本と科学を問う.といった感じですか.
サイエンティストが一人もいない中で,人文的思考で現代を切っていく感じがなかなかよかった.
もちろん,厳密性など問うていないわけで.
でも彼らが(河合隼雄先生はあんまりそういう発言はなかったが),ニューサイエンスよろしくアナロジーで科学のカオス理論だーの,
量子論だーのを引き合いにだしたがるのは,なんでなんでしょうね.
ほぼ偶像なかんじが.
本書,僕的には結構,面白かったです.
まず,本書の初め,のっけから河井隼雄先生が「「エロス」を見直そう!」と提言されているのが,なんか,すげーエエカンジやった.
もちろん,サブカルめいたエロスと臨床心理でのエロスは違い,外部からの操作対象ではなく,内部からの情動的な動因の事なわけですが.
「7つの習慣」のコヴィー博士の「インサイド・アウト」(うちから外へ)という考えも,似たことだと思う.
口語体の記録なだけあって,不用意な発言もあったりはするんですが,なかなか面白い一冊でした.
現在,河合先生は昨年8月から病床にあられる訳ですが,心配で御座います.



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