0183 21世紀への知 ジャン・ピアジェ
西田書店
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まず認識ありき、価値判断はその後
ジャン・ピアジェ
発達心理学の父,巨人
しかし,その本質は発生的認識論として哲学的領域にある.
生物学を先に学び,人間の認識の問題を生物学の延長線上にとらえようとした.
ピアジェの解説書としてはこれまで,フラベルのピアジェ心理学入門〈上〉 (1969年)
が,最強だとおもっていた.もちろんそれは揺るがない.
しかし,この本はなかなか無かった特徴的な内容を持っている.
主にはブランギエ との対話 ピアジェ晩年に語る を引用しながら進む面が多いが,
膨大なピアジェ研究の全体をとおして,晩年のピアジェの発言や認識に基づいて,
ピアジェの仕事全体を俯瞰して,解説がなされている.
一冊の本として読みやすいタイプの本ではないが,
ピアジェの研究は,長く・開拓的で,膨大である分だけ,その途上ではしばしば概念や解釈の変更があったとされている.
その意味ではピアジェの著作を途中の部分でよんでも,最終的にそれがどう落ち着いたのか?全体的な統合の中で
いちづけられたのかは,簡単にはわからない.
それをかなり,俯瞰的な位置からまとめ直してくれている感じがあるので,ピアジェを学んでいる人にとっては一読の価値があるかもしれない.
博士課程時代,認知発達ロボティクスに多少かぶれていた私は
「ピアジェの概念をロボットの上でどう焼き直せるかが,重要だ」
みたいなことを言っていた.
やはりいまだに読んでみると温故知新.
ロボット知能研究にとってピアジェは示唆に富む内容が多いように思う.
ピアジェはホントに「センス」あるなぁ,と思う,先人の一人ですね.![]()



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